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ブロークン・フラワーズ [映画[2006]]

出演:ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、ジェシカ・ラング他

監督・脚本:ジム・ジャームッシュ

原題:BROKEN FLOWERS                       2005年 アメリカ

ジャームッシュお得意の『間』がなんともいえない、おもしろおかしい作品。ぬるくてゆる~い感じが堪らなくよい。プラス、まったりとした音楽がこれまた濃い密度で迫ってきて、独特の雰囲気に呑み込みます。

盛りを過ぎたプレイボーイが、突然送られてきた『あなたの息子がいる』という手紙に翻弄されるさまを描きます。


中年を過ぎ勢いの無くなったドン・ジョンストン。結婚や家庭に縛られることなく自由きままな独身ライフにどっぷりとつかってるが、恋人のシェリーが態度を保留し続ける彼に呆れて、出て行ってしまう。ちょうど同じ日、彼の元に一通の手紙が届く。差出人の欄に署名は無く、勿論文章の中にも差出人を特定できる記述はなかったが、その内容に衝撃を受ける。

そこには、『実はあなたには言わなかったけど、あなたとの間に19歳になる息子がいるの。2日前にあなたを探す旅に出かけたのよ。』と書かれていた。
狼狽をポーカーフェイスの下に隠し、隣人のウィンストンを訪ねたドンは、問題の手紙を彼に見せる。
おせっかいで、詮索好きなウィンストンは、早速このミステリの謎解きを始める。

ドンに該当する年に付き合っていた女性のリストを出させ、得意のコンピュータを駆使して候補者の現住所を調べ上げ、綿密な訪問計画を練り上げるウィンストン。ウィンストンの勢いに圧倒されて、ドンは仕方なく彼の指示に従うことに・・・・・

どこかから送られてきたピンク色の手紙。その一通の手紙を手がかりに、広大なアメリカ大陸を東奔西走するドンの過去探しの旅が始まる・・・・・

 


だいぶ前に観てそのまま記事を投げっぱなしにしてたので、改めてDVDを観てみました。内容忘れてたし。

お節介で仕切りたがり屋の隣人ウィンストン(ジェフリー・ライト)、彼ってこうゆう役が一番っ!シリアナはちょっとシリアスすぎましたね。ウィンストンと同じ名前の犬、、、、笑えました~。もうキッツイね~。

昔ドンと付き合ってた女性役で、シャロン・ストーンが出てます。残念ながら脱ぎ脱ぎシーンは背中だけだったものの、彼女の娘役が瑞々しい裸体を惜しげもなくご披露しています。
ティルダ・スウィントンもエキセントリックな女性役を怪演してます。

これぞ息子だ!とふんだ青年に逃げられて呆然としているドンの横を走り去る車に乗ってた青年(?)、なぜあそこで?と思ったら、彼はビルの実の息子さんだそうで(笑)ホーマー・マーレイが演じてます。役者名を確認するまで親子だなんて気づかなかった(笑)これまた巧い演出です。

実際誰が息子か?は明らかになっていないのですが、キャスティング上では青年役のマーク・ウェバーがそうらしいんですけどね。結局ふれ合いは出来たけど、すれ違ったまんまで・・・かわいそうなドン(笑)

ドン役のビル・マーレイ。これは彼が演じたからすごく深みのある役柄になったんでしょうね。ただ何も言わずに同じ表情で突っ立ってるだけでも、違う表情が見えてくるし。しかも、ただ立ってるだけで忍び笑いが漏れてくるし~。

ドンは、自分が意識しているからか、いたるところで『男の子』に遭遇するのですが、最初のバスの中の青年がかっこよかった~。演じてるのはライアン・ドノフー。以後の活躍を楽しみにしましょ。

ブロークンフラワーズ

ブロークンフラワーズ

  • 出版社/メーカー: レントラックジャパン
  • 発売日: 2006/11/24
  • メディア: DVD


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コメント 5

流星☆彡

この作品、公開当時=1年前に ブログ記事を読んで 観てみたくなり、
十○年ぶりに(!!)渋谷のシネマライズに足を運んで観た作品です♪
“ジャームッシュお得意の『間』”と ビル・マーレイの魅力を 初めて知った
作品でした。
ジェシカ・ラングが すっかり老けてしまっていたのに、ちょっとショックを
受けたのが 印象的だったな。^^;
男に比べて 女は、昔の恋人に興味を示さないってことが、如実に
描かれてましたけど、私は そんなでもないんだけどな~。(~_~;)ゞ
by 流星☆彡 (2007-06-03 15:49) 

まみりん

流星☆彡さん、こんばんは。niceありがとうございます。
1年前、そうですよね、もうそんな前の作品なんですよね~。
女性(含む自分)って、確かにドライな所ありますよね。男性の方が断然ロマンティスト~♪それにひきかえ女性は現実的ですから~。ロマンで腹が膨れるかって感じでしょうか(笑)え?違う??(笑)
私は・・・現時点で「あ~、あれもいいこれもいい・・・・」な状態なので、後ろを振り向いてる暇がありません(笑)
by まみりん (2007-06-03 22:17) 

ange

こんばんは~
私も公開されたときに観ました。
なんか中身が抜けているようなビル・マーレイの演技が
なんともぴったり。
後半もそう表情変わらないのに、何故か哀愁漂って。
うまいですね。可哀相になりつつ、笑ってました。
私の場合は。。。
後ろをふり返っても誰もいませんでしたね(笑)
by ange (2007-06-05 23:24) 

こんばんは~
もうね、ビルの枯れ具合が最高なんですよね!
まぁそんなこと覚えてないのが実情です。
気になってたティルダ・スウィントンがおっしゃるとおりエキセントリックな役柄だったのが印象的でしたね。
終わり方が非常に好きだな!
by (2007-06-05 23:37) 

まみりん

angeさん、こんばんは。niceありがとうございます。
哀愁ただよってましたよね~。もうたまらない絶妙な哀愁が~。小道具や景色なんかも計算されつくしてる感じですし。
ほんと、巧いです。
・・・ありゃりゃ・・・私も振り向いても何も見えないや・・・(笑)
これからこれからっ!!!

トチオさん、こんばんは。nice&TBありがとうございます。
とんでもなくプレイボーイだったという設定ですが・・・それにしても女性のタイプがバラバラすぎ(笑)
バラエティに富んでましたね~。これは見習うべきか??(笑)
by まみりん (2007-06-16 20:25) 

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