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ブロークン・フラワーズ [映画[2006]]

出演:ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、ジェシカ・ラング他

監督・脚本:ジム・ジャームッシュ

原題:BROKEN FLOWERS                       2005年 アメリカ

ジャームッシュお得意の『間』がなんともいえない、おもしろおかしい作品。ぬるくてゆる~い感じが堪らなくよい。プラス、まったりとした音楽がこれまた濃い密度で迫ってきて、独特の雰囲気に呑み込みます。

盛りを過ぎたプレイボーイが、突然送られてきた『あなたの息子がいる』という手紙に翻弄されるさまを描きます。


中年を過ぎ勢いの無くなったドン・ジョンストン。結婚や家庭に縛られることなく自由きままな独身ライフにどっぷりとつかってるが、恋人のシェリーが態度を保留し続ける彼に呆れて、出て行ってしまう。ちょうど同じ日、彼の元に一通の手紙が届く。差出人の欄に署名は無く、勿論文章の中にも差出人を特定できる記述はなかったが、その内容に衝撃を受ける。

そこには、『実はあなたには言わなかったけど、あなたとの間に19歳になる息子がいるの。2日前にあなたを探す旅に出かけたのよ。』と書かれていた。
狼狽をポーカーフェイスの下に隠し、隣人のウィンストンを訪ねたドンは、問題の手紙を彼に見せる。
おせっかいで、詮索好きなウィンストンは、早速このミステリの謎解きを始める。

ドンに該当する年に付き合っていた女性のリストを出させ、得意のコンピュータを駆使して候補者の現住所を調べ上げ、綿密な訪問計画を練り上げるウィンストン。ウィンストンの勢いに圧倒されて、ドンは仕方なく彼の指示に従うことに・・・・・

どこかから送られてきたピンク色の手紙。その一通の手紙を手がかりに、広大なアメリカ大陸を東奔西走するドンの過去探しの旅が始まる・・・・・

 


だいぶ前に観てそのまま記事を投げっぱなしにしてたので、改めてDVDを観てみました。内容忘れてたし。

お節介で仕切りたがり屋の隣人ウィンストン(ジェフリー・ライト)、彼ってこうゆう役が一番っ!シリアナはちょっとシリアスすぎましたね。ウィンストンと同じ名前の犬、、、、笑えました~。もうキッツイね~。

昔ドンと付き合ってた女性役で、シャロン・ストーンが出てます。残念ながら脱ぎ脱ぎシーンは背中だけだったものの、彼女の娘役が瑞々しい裸体を惜しげもなくご披露しています。
ティルダ・スウィントンもエキセントリックな女性役を怪演してます。

これぞ息子だ!とふんだ青年に逃げられて呆然としているドンの横を走り去る車に乗ってた青年(?)、なぜあそこで?と思ったら、彼はビルの実の息子さんだそうで(笑)ホーマー・マーレイが演じてます。役者名を確認するまで親子だなんて気づかなかった(笑)これまた巧い演出です。

実際誰が息子か?は明らかになっていないのですが、キャスティング上では青年役のマーク・ウェバーがそうらしいんですけどね。結局ふれ合いは出来たけど、すれ違ったまんまで・・・かわいそうなドン(笑)

ドン役のビル・マーレイ。これは彼が演じたからすごく深みのある役柄になったんでしょうね。ただ何も言わずに同じ表情で突っ立ってるだけでも、違う表情が見えてくるし。しかも、ただ立ってるだけで忍び笑いが漏れてくるし~。

ドンは、自分が意識しているからか、いたるところで『男の子』に遭遇するのですが、最初のバスの中の青年がかっこよかった~。演じてるのはライアン・ドノフー。以後の活躍を楽しみにしましょ。

ブロークンフラワーズ

ブロークンフラワーズ

  • 出版社/メーカー: レントラックジャパン
  • 発売日: 2006/11/24
  • メディア: DVD


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ZIDANE ジダン 神が愛した男 [映画[2006]]

出演:ジネディーヌ・ジダン

監督:ダグラス・ゴードン
    フィリップ・パレーノ

原題:ZIDANE un Portrait du 21e Siecle          2006年 フランス=アイスランド

「WATARIDORI」「ディープ・ブルー」に続く超体感シネマ、らしいです。
17台の最新鋭カメラを駆使し、試合中のジダンだけを執拗に追った映像・・・うむむ、確かに未体験ムービー。

2005年4月23日のサンティアゴ・ベルナベウでのビジャレアル戦。
試合の様子と全然関係ないけど関係あるシーンを織り交ぜて、一人の男の4月23日を追いかけてゆく。

 


臨場感・・・これはすごいと思いました。まるでスタジアムのピッチ上に立ってて、ジダンの背中にくっついて試合を体感してるような、凄い感覚。
でも・・・・試合の経過&ボールの行方に関係なくとことんジダンだけを追いかけているので、試合経過の臨場感はゼロ(笑)どっちがどっちでどうなってるのか・・がまるでつかめないんです。この試合の流れを普通の放送で見たうえで観れば、また話は違ってくるのでしょうけど。(私、見たっけ??)

でもね、これはジダンという男に焦点を絞りきった作品なので、ジダンの息遣いとか独り言とかが聴けるだけでもいいのかもしれない。というか、そちらが本来の中心テーマですからね。
そういえば、止めどなく独り言を言い続けてたなぁ・・・(笑)

音楽もすごい・・という触れ込みだったのですが・・・・・なんとも強烈な映像の連続だったため、耳に残ってる音楽が・・・無いです(笑)モグワイが担当してたんですけどね~。うむ、残念。

共同製作にアニエス・ベーが名を出してるのですが・・・ファッション面での協力かと思ったら、全然関係ない、映画ビジネスの話だったんですね。
アニエスといえば、彼女の姉か兄かが作ったワインというのをその名前だけで購入し、私史上最悪の悪酔いをした苦い思い出が・・・って、全然関係なかった(笑)

 


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ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 [映画[2006]]

出演:レオ・グレゴリー、パディ・コンシダイン、デヴィッド・モリッシー、ベン・ウィショー他

監督:スティーヴン・ウーリー

原題:STONED                           2005年 イギリス

自殺か他殺かそれとも事故死か?今でも語り継がれるブライアン・ジョーンズの『謎の死』にからめて、ストーンズの誕生からブライアンの死までが、克明に描き出されてゆきます。


ロンドンでバンドを結成したブライアンは、マネージャに成りすまし積極的にバンドを売り込んでいった。
その甲斐あって、ライヴの数をこなすごとに着実にファンを増やしていき、彼らのバンドは一気にスターダムへとのぼりつめるに至った。

が、バンドの人気が上がるにつれ、ブライアンとメンバーとの間で音楽性のすれ違いが生じ、エキセントリックな態度をとり続ける彼は次第にバンド内で孤立を深めることに。
そのフラストレーションを埋めるかのようにドラッグにのめり込み、その結果自分の大切にしている人達を傷つけ、皆彼から遠ざかるようになってしまった。

そんな彼は、田舎に一軒の農場を購入し、そこへガールフレンドと移り住むことに。
マネージャのトムは、これ以上問題を起こされると困ると考え、彼の監視役として建築業者のフランクを一緒に住まわせることにしたのだが・・・


似てる・似てないはともかくとして、一人の男の抱える孤独感やら不安やらなにやらのネガティブな要素を、うま~く映像ににじませていたと思います。

それプラス、当たり前のことかもしれませんが、映像と音楽とが見事にマッチしていて、すんなりとブライアンという一人の男の人生を傍観できました。

イギリスやアメリカなどの抱えるドラッグの問題。日本人、それも片田舎で成長した私からみると全然身近に捉えられないのですが・・・・身近な問題なんですよね。そこかしこにドラッグが溢れている。劇中でもアニタが言っていたように、自分を律せればドラッグの使用も時と場合によってはいいのでしょうが、自分を見失ってどこまでものめり込み溺れてしまうのならば、それは無理にでも周りの人間が止めてやるべきだと思います。


これを観るまで、ブライアン・ジョーンズを知らなかった私は、思いいれもなくすんなりと『グレゴリー』のブライアンを受け入れちゃったのですが・・・これはどうなのかな?知ってる人の意見が気になりますね。
とにかく、激しい役柄が多いグレゴリー。顔が激しいからね~(笑)

ブライアンと一緒に暮らすことになるフランクを演じたのは、パディ・コンシダイン。なんとも冴えない男を巧く演じてました~。コールドプレイのミュージック・ビデオにも出てるそうなので、どんな具合か(笑)チェックしなきゃ。

ミック・ジャガーを演じたルーク・デ・ウルフソンがなかなかかっこよかったです。
全体的に観て、かっこよい人がいっぱい出てる作品ですよ。ファッションなんかも、なんともいえないものがあります。


物語の展開で、これどこまでが真実なんだろう??とちょっと不安になる箇所があったのですが、最後に裏付けるような記述が流されてたので、これが真相なんでしょうかね~。でも、それが判明するまでは本当にミステリだったんですよね~。

ブライアンが最期を迎えた家、これは作家のA・Aミルンが住んでいた家だそうです。劇中で使われてたのは本物ではないかもしれませんが、あんな大自然の中に建つ豪華なお屋敷・・・・・『ボクのハチミツ~』って言いながら、くまプーが迷い込んできてもおかしくない家だったわ。
自宅に居ながらにして移りゆく季節を実感できるし、広い庭には広いプールも付いてるし。。。ほんと憧れちゃうんですが、一つ難点が。隣の家から離れすぎてませんか??(笑)強盗が押し入ってきても、叫び声なんかどっこにも届かないよ。あ、でも・・・これくらい大きな家を買える+維持できるってことは、セキュリティも万全に出来るってことですよね。あぁぁ・・・うらやましい。

ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 コレクターズ・エディション

ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: DVD

  


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ホステル [映画[2006]]

出演:ジェイ・ヘルナンデス、デレク・リチャードソン、エイゾール・グジョンソン、バルバラ・ネデルヤコーヴァ他

監督:イーライ・ロス
製作総指揮:ボアズ・イェーキン、スコット・スピーゲル、クエンティン・タランティーノ

原題:HOSTEL                             2005年 アメリカ

クエンティン・タランティーノ プレゼンツということで観た作品です。それだけで観てしまったので、まさかこんなにスゴイとは・・・・・

ヨーロッパの街を旅するバックパッカーが陥る恐怖を描いた作品です。なんというか、ありえない設定ではあるものの、もしかしたらどこかで確実に起きていることかもしれない・・・と思わせる何かがある設定です。

アメリカの大学生パクストンとジョッシュ。2人はヨーロッパ各地を巡る(下心丸出しの)旅をしている。そして、途中フランスで知り合ったアイスランド人のオリーと3人で、オランダのアムステルダムにたどり着く。
大麻でハイになり、浴びるほど酒を飲んだ彼らは、泊まっているホステルの門限を破ってしまい、締め出されてしまう・・・。ホステルの前で途方に暮れてた彼らを助けたのは、一見気の良さそうなアレックスというこれまたドラッグでハイになりきってる男だった。

意気投合した彼らは、アレックスから特別な情報を仕入れる。
それは、最高な女たちと楽しくプラスαを経験できるという、スロバキアにある『とある町』のうわさだった。
下心丸出しで理性を失っている3人は、早速行き先を変更し、その町目指して列車に乗り込むことに。

そしてたどり着いた『とある町』のホステル。
うわさは本当だった!!セクシーなルームメイトが、到着早々様々な形で至れり尽くせり彼らをもてなしてくれたのだった。
だが、夢のような出来事に舞い上がる彼らのもとに、不幸は確実に忍び寄りつつあった・・・

 


 むっちゃくちゃエグい。(&前半はホラーに付き物のエロ)
でも、ただ単に精神を病んでの猟奇殺人ではないので、、、、、組織化されてるし、きちんとした(?)ビジネスですし、目的がはっきりしている分この設定はよろしいのではないかと思ったり・・・でもね~、強烈ですよ。村というか町全体がグルなんでしょ?
でも、殺人体験パックビジネスというのは、案外スクリーンの中だけの話ではないのかもしれないですよね。あ~コワ、お~コワ。

ジェイ・ヘルナンデスって、ワールド・トレード・センターで自分も行きますって志願した新人?うわぁ、あの時の雰囲気とまるっきり違うわぁ~(内容的にも当たり前)

日本が誇る映画監督、三池崇史もちょろっとカメオ出演してますね。
ちょろっとなのに、異様に目立ってた(笑)なんか浮いてた(笑)でも、なんかかわいらしかったです。

『お客』であるアメリカ人ビジネスマン役のリック・ホフマンのなりきりっぷりが、最高でした。

劇中、日本人役と思われる若い女性が出てくるのですが、彼女(演じているのはあきらかに日本人・日系人以外と思われる)のしゃべる「助けて~」系のセリフが、とってもビミョーでした(笑)でも、なんか不自然さだけが浮いてしまうビミョーさではなく、ルーシー・リューが『やっちまいなぁっ!!』と言ったレベルのビミョーさなので、まぁ笑って観ていられる範囲なんですけどね~。ほんと、彼女が喋るシーンだけは、なんとなくプププっっと笑えて和めるので、助かったわ~。

この監督、あの「キャビン・フィーバー」の人なんですね。なんというか・・・場所や設定など全然違うんですが、雰囲気というか臭いみたいなものが似ている感じです。
で、続編が決定してるみたいです。もう撮影に入ってるんでしょうか?やっとの思いで助かったジェイ・ヘルナンデス君が次作にも出演決定してるので、ほんとうにこの続きになるんでしょうね。え゛~・・・更に酷い目に遭ってしまうの?ほんと、楽しみ~♪

エンドロールの最後の方、スペシャル・サンクスのところに、あの『ピーター・ジャクソン』の名前がクレジットされてましたね。最初見間違いかも?と思ってのですが、パンフレットを確認したら書かれていました。まだ未見ですが、スゴイホラーを撮ってるんですよね?観たいような観たくないような・・・・・。

これ・・・・・ライオンズ・ゲイト??


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SAW3 [映画[2006]]

出演:トビン・ベル、ショウニー・スミス、アンガス・マクファデン、バハール・スーメキ、ダイナ・メイヤー他

監督:ダーレン・リン・バウズマン
脚本:リー・ワネル
原案:リー・ワネル
   ジェームズ・ワン

原題:SAWⅢ

ソリッド・シチュエイション・スリラー『SAW』シリーズの最新作。
前作・前々作をはるかに凌ぐ残酷っぷりに、もう声も出ません・・・

脳腫瘍&その他もろもろで崩壊寸前のジグソウ。余命は風前の灯となってもなお精力的に、悪い子に制裁を加えちゃいます。
ですが、重篤な状態のため容易に動いたり、ましてや現場監督?をしたりする元気は無く、愛弟子であるアマンダに全権をゆだねます。


男が目覚めた時、彼の身体は皮膚で直接鎖につながれていた。そして、テレビからはお決まりのナレーションが。
目の前には爆弾がセットされており、ビデオが終わると同時にカウントダウンが始まってしまった。
助かるためには、自分で鎖を断ち切らねばならない。意を決した男は、自分の皮膚を引きちぎりながら爆弾を止めようとするが・・・・・

その現場検証にやってきたケリー刑事は、今回の被害者が行方不明になっているエリック刑事のものではないことにホッと胸をなでおろす。
が、一息ついたのもつかの間、今度は自分が鎖に繋がれる羽目に・・・・・
複雑な機械に繋がれたケリー。助かる鍵は目の前にあるビーカーに入った酸の中に入っている。
鍵が溶けてしまう前に、カウントダウンが終わってしまう前に・・・・・

ジグソウの掛かりつけの病院に勤める女医のリン。夫との生活が破綻し、家族を捨て愛人のもとへ走ったリン。そろそろケリをつけなければいけない時期にきていた。
そんな彼女は、夫婦生活を破綻させるきっかけとなった事件を期に、薬に頼りきった生活をしていた。
一見ジグソウのピースとはかけ離れてると思われる彼女にも、ジグソウの魔手が・・・
彼女への条件は、いま現在進行中のゲームが終わるまでジグソウを生かしておくこと。
彼女の首にはめられた装置はジグソウの心電図につながっており、もしも心拍が止まったら、起爆装置が作動して、リンの命も尽きるというもの。
なんとか命を永らえるために、リンはアジト内での脳外科手術に着手する。

時を同じくしてゲームに参加させられている男は、息子を交通事故で亡くして以来周りのもの全てを怨み、復讐の時を今か今かと待ち焦がれる生活を送っていたジェフ。
彼には人を赦すテストが待ち受けていた。
そして彼にその命をゆだねられたのは、事故を目撃したのに証言しなかった女、最愛の息子を轢き殺した犯人に『懲役6ヶ月』という軽い裁きしか与えられなかった判事、そして息子を轢いた張本人。
ジェフは、復讐心からは何も生まれないということを学び、憎むべき人達を赦せるかどうかの究極の選択を強いられることに・・・

そして試練は、アマンダ自身にも・・・・・


ジグソウ、不死身か??
もう、痛くて・グロいシーンの連続なので、座席に埋まってしまうかもしれません。
今回、広い劇場で観客が少人数だったので、怖さ倍倍ゲームでアップしちゃいました。う゛~・・・

今回はジグソウの猟奇性だけでなく、人間らしい部分も少~し垣間見せてます。
物語全体が甘い雰囲気に覆われてて(残酷シーンで相殺、いや完全に凌駕されちゃってますが)、ジグソウとアマンダの関係、ジグソウと誰かの関係が描かれてますよ。
本当に不思議なのですが、ジグソウ・・・惚れるかも(笑)
残酷極まりない非情な男なのですが、ある意味超天才ですし何かゆるぎない信念を持っていそうだし。
 

今までのシーンとかが出てくるので、ちょっと混乱必至かも。なので、全シリーズチェックの上で観た方がいいです。

ライオンズ・ゲイトって、すごい。


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HAVEN ヘイヴン 堕ちた楽園 [映画[2006]]

出演:オーランド・ブルーム、ビル・パクストン、スティーヴン・ディレイン、ゾーイ・サルダナ他

監督:フランク・E・フラワーズ

原題:HAVEN                                  2004年 アメリカ

何を思ったか、オーリーがプロデューサーまで買って出ちゃった作品です。
オーリーの美しさ(?)を愛でる作品でも、ヘタレさ加減を楽しむ作品でもありません。
そこらへんを楽しみにして観ると、がっくりと後悔しそうですよ(笑)(私は後者を楽しみにしていたの)

脱税による告発を逃れて南の島に夜逃げ同然でやってきたアメリカ人の父娘と、島の人達の交流・・・ではないですなぁ、全然。

脱税疑惑でFBIから家宅捜索を受けることになったビジネスマンのカールは、直前にFBIが来る情報を受け取り、とりあえず身体に隠せるだけの現金を巻きつけ、娘を連れてケイマン諸島へ向かう。そこには彼と仕事(脱税)を共にした弁護士のアレンが滞在していたのだ。
一方娘のピッパは、いきなり理由も話さず授業中に連れ出され、二度と家に帰れなくされてしまったことに憤りを覚え、興奮状態。
むしゃくしゃした気分も手伝い、彼女は見ず知らずの男の誘いにのり、島で開かれてるパーティに無断で出かけてしまう。
そこには島の若者達がたくさん集まっていた。

島で生まれ育った青年シャイも、このパーティに参加していた一人だった。
だが彼は、その数ヶ月前恋人の兄とトラブルになり、顔に硫酸をかけられ酷い形相になっていたのだ。彼はフードを目深に被り、ある決意を胸にパーティ会場を後にする・・・

ピッパを言葉巧みにパーティに連れてきた張本人リッチーは、お調子者の度が過ぎて危うい立場に立たされていた。島を取り仕切る若者ギャングのボスの車を廃車にしてしまっていたのだ。
そんなリッチーは、ピッパを誘いにいった部屋で盗み見た、カールが隠し持ってきた100万ドルの話を彼らにしてしまう。

そしてこの夜、愛と憎悪と欲望が渦巻き、彼らをのみ込んで行く・・・・・


『時間軸を巧みに演出し』(INTRODUCTIONより抜粋) すぎた為に、何がなにやらよくわからなくなってしまった時系列。
しかも、出演者の見分けが付きにくいし、脱税をしてたアメリカ人もどっちがどっちで、どこで繋がってるか?というのも、よくわからなかったです。私の理解力がなかったのかもしれませんが、とにかく解り辛い設定でした。

その上、オーリーは唯一の長所であるラヴリー・フェイスに、(中途半端に)薬品かけられちゃって(中途半端に)ただれてるし(笑)やるならばトコトンやろうよ、悪人よ!!
(設定では硫酸だったんですね。でも量が不十分だったのか、高校生が実験で作った不純物たっぷしっぽい代物だからなのか、とにかく失敗。)
ジェラルド・バトラー演ずるファントムが、醜男の設定のはずなのに充分イケメンだったように、オーリーも『ただれてもエルフ顔』。

よく解らなかったのは、オーリーの父が殺された理由。
ケイマン諸島での殺人事件の内訳は、交通事故とドラッグ絡みの事件のみ。でも、オーリー父のケースはそのどちらでもなかったと言ってるし。それが何か暗い影を落としているのか?とか、今彼の周りに居る人たちと何か関連があるのか?とかいうのが、全然把握できなかった。

『スネーク・フライト』でもFBI捜査官を演じていたボビー・カンナバル。とってもキュートな彼は、顔が濃いのですぐに判ります。今回もFBI捜査官ですね。でも前回と畑違いな部署なのでしょうね?司法取引かなにかを臭わせる、ちょっと悪徳っぽい役柄でした。

ちょっぴりジェシカ系(?)を思わせるアグネス・ブルックナー。これから注目なんでしょうか?流行の顔をしてるので、これからが楽しみですね。


まぁそれはともかく、カリブ海ですから~~~♪海はとぉ~ってもきれい。
もっと安全な島ならば、住んでみたいです。

これも大々的に公開されてないようなので・・・公式HP--→ http://www.haven.jp/


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CHAOS カオス [映画[2006]]

出演:ジェイスン・ステイサム、ライアン・フィリップ、ウェズリー・スナイプス、ヘンリー・ツェーニー他

監督:トニー・ギグリオ

原題:CHAOS                               2005年 アメリカ

初期データの僅かな誤差が運動の規則性を破り、単純な方程式でもカオスを表現できる・・・、その逆手をとって、不規則で複雑極まりない現象も単純な方程式に置き換えることができるという、なんだか絶対に解らない(笑)『カオス理論』が骨になってる物語です。


シアトルにある銀行に、武装した強盗グループが行員や客を人質にして立て篭もる事件が発生する。が、すぐに通報されてしまい警察に包囲されてしまう。
だが、用意周到で完璧な彼らの言動からは、包囲されたことに対する焦りや絶望は感じ取れなかった。
そんな彼らのリーダーが、警察に交渉役としてある刑事をご指名してきた。
その男はある事件での失態から、現在停職処分中となってるコナーズ刑事だった。
そのコナーズ指揮のもと、強盗事件は急展開を迎えることに・・・

コナーズの動きは犯人達に読まれていたのだ。
巧く行き過ぎることに矛盾を感じたコナーズが制止するのを振り切りSWATが行動を開始した途端、銀行内で大爆発が起こり、それにより負傷した人質たちが一斉に出てきたのだ。
その混乱に乗じて犯人はまんまと逃げおおせていた。

が、不可解なことに、実質上の被害が何も無かった・・・・・。
犯人との短いやり取りの中で、流れに潜む矛盾を無意識下に感じ取っていたシェーン刑事(急遽コナーズに付けられた相棒)は、コナーズに影響を受けながらも、自分なりの答を探し出し・・・・・


ネタバレもしくはストーリーを推察できちゃうかもしれない表現を含んでます。気をつけてね。

これ、とても巧いっ、って思ったんですけど。
原因と作用と結果、最初はバラバラだったものがしっくりとはまってゆくんです。過剰すぎる説明も無しで。説明が薄い分、後から生じる矛盾もきっと最小限に抑えられるのだろうし。

でもね、物語の終盤、まだクライマックスまでは間があるよ?ってな時に、主人公があっけなく死んでしまったのには驚きました~。ん~、お見事な采配ですな。


あんまり喋らないんですが、ウェズリー・スナイプスがめちゃくちゃいい味醸しだしてます。
父親たちの・・・に出ていたライアン・フィリップ(ウィザースプーン夫君)が、前作とはプレッシャーの度合いが段違いだったのでしょう、なかなかかっこよく演じてましたね。(一瞬マット・デイモンの美しいバージョンかと思いましたが)
ピンクパンサーで犯人役だったヘンリー・ツェーニーが、これまたいい感じです。ちょくちょく見る顔なんですが、それ以外思い浮かばない・・・

ハゲを武器にしているジェイソン・ステイサム。声が低くてしぶ~いんですが・・・、あの粘っこい「ちゅう」はちょっと・・・(笑)
ビヨンセと愛し合ってるって設定なのにビミョウに薄い「ちゅう」しかしていなかったピンクパンサーの謎(笑)が解けた気がしました(笑)

あまり話題作にはなってませんが、なかなか面白いのでオススメしときます。

公式HP--→ http://www.chaos-movie.jp/


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記憶の棘 [映画[2006]]

出演:ニコール・キッドマン、キャメロン・ブライト、ダニー・ヒューストン、ローレン・バコール、アリソン・エリオット他

監督:ジョナサン・グレイザー

原題:Birth                                2004年 アメリカ

最愛の夫を突然の事故で亡くして以来、ずっと心の整理がつけられなかった女性アナ。彼女は哀しみの淵から抜けられずにいたが、10年の歳月が流れ彼女の気持ちにも変化が。彼女のことを我慢強く待ち続けてくれたジョゼフと結婚することを決意したのだ。
ところが、過去にとらわれずに新たな人生を歩もうと決心した彼女の前に、突然『彼』は現れた。

自分はショーンの生まれかわりだと主張する10歳の少年ショーン(名前も同じ)だった。
彼は生まれかわりを証明しようと、次々に夫ショーンしかしらない思い出を語りだすが、最初はばかばかしくて相手にしてなかったアナも、ショーンの記憶に次第に心が揺れ始める。

あんなに辛い思いをして区切りをつけたのに、その途端目の前に夫ショーンの魂が現れた。
冷静になって考えろと諭す家族の忠告を無視し、彼女の心は少年ショーンの元へと・・・・・


なんといっても注目なのは、ミュータント系やサイキック系の作品に重宝されてるキャメロン・ブライト君でしょ~。
私個人的には、実写版のパタリロを是非っ!!って思うのですが。
この先も公開待機作が続いてますよね。等身大の普通の息子(と想像してるのですが・・)を演ずるであろう『サンキュー・スモーキング』や、これまた本領発揮系の『アダム』とか。待ち遠しいのは、ポール・ウォーカー主演の『Running Scared』・・・怖がる映画なの?キャメロン君は、怖がる方かしら?それとも怖がらす方??顔にインパクトがあるから、出る場面は少なくても、強烈に印象に残るんだよね~。

トムと別れてからのニコールって、とってもキラキラしてる気がするんですが。なんか作った顔っぽい表情も消えて自然体になってるし、いいですね~。
今回もベリーショート気味のスタイルとか、上流階級らしくおしゃれ~なお洋服を次々に着こなす彼女はかっこよい。何気なく首にぐるぐるとマフラーを巻くシーンも、と~ってもおっしゃれ~。


これ、観る前は生まれかわりがテーマのピュアなラブストーリーなのかな~って思ってたんですが・・・。
これ以後ネタバレ含んでるかも。というか、完璧ネタバレしちゃいそう・・・なので反転してます。

アナ(ニコール)の旦那ショーンが全然出てこないんですが(オープニングでスピーチの声は聴ける+雪に覆われたセントラル・パーク?をフードを目深にかぶってランニングする姿は映るが)、講演でのスピーチ内容からすると愛し合ってる2人っぽいのに、その後の展開がどうにもこうにも『え?本当なの??どっちの言い分が合ってるの?』てな迷宮に陥ります。
まぁ、どちら側(アナ&クララ)も『そういうふうに』感じ取ってたのでしょうが。

もしクララが言ってた事が真実ならば、ショーンはスピーチで大法螺を吹いてたってことになるけど・・・そういうものなのかなぁ。表面上は取り繕わなきゃいけない関係ならば、致し方なくそう言わざるを得ないのかもしれませんしね。
それに、アナという女性も、ちょっとエキセントリックで思い込みの激しいタイプに見えたし、アナの母も『ショーンを良く思ってなかった』と発言してるしね。
事実、クララが言ってるのが本当なのかも。

で、気になるのが、アナがその事実に気づいていたかいなかったかということ。
もし気づいていたならば相当したたかな女性ってことですし、もし気づいてなかったというならば、ある意味最高に幸せな女性だったのでしょうね。

それにしても、クララもクララだ。アン・ヘッシュが演じてるんですが、すごい。アナ以上にエキセントリックな役柄を演じきってた。愛人特有のどうしても自分のものにできなかったもどかしさと妻に対する憎しみを、短いシーンだけで演じきってたもん。だって、夫はショーンの親友なんだよ~。ショーンもショーンだけどさ。その夫クリフォードを演じてたのは、あのピーター・ストーメアだし。(一瞬、痩せたアンディ・ガルシアかと思った)
でもね、いつもの非人間的な雰囲気が全くなくなっていて、彼の持ち味が消されてるのにはがっくり。ピーターは、異常な行為を表情一つ変えずに淡々とこなしてなんぼでしょ!!次回作『ナチョ・リブレ』に期待しましょ。

結局少年ショーンが夫ショーンの魂を宿していたかというのはうやむやなのですが・・・
オープニングの夫ショーンの臨終~少年ショーンの誕生が繋がって描かれているため、どちらにでも解釈可能なんですよね~。
少年ショーンが仕入れた情報はクララが隠した手紙だけですが・・・・・それだけでショーンを演ずることが出来たのか否か・・・・・
最愛の人ならば、どんな形であれ(ゴキブリとか以外なら)再会したいと願うでしょうが・・・・・


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父親たちの星条旗 [映画[2006]]

出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ、バリー・ペッパー他

監督:クリント・イーストウッド

原題:FLAGS OF OUR FATHERS                     2006年 アメリカ

舞台は第二次世界大戦。
戦局を大きく変えることとなった一枚の写真を軸に、戦場に居たものたち・居なかったものたちの視点をからめながら、遠い年月を経て彼らの口から語られたことを紡ぎながら描いています。


硫黄島で撮られた一枚の写真。星条旗を持った兵士たちが、山の頂にいまにも国旗を掲揚しようとしている様子を捉えた写真。それが新聞の一面を飾った時、軍の上層部はこの写真をうまく利用して戦争資金の調達をしようと考えた。
資金調達が思うようにいかず、このままでは戦局も危うい現況で、一発逆転の本塁打を狙ったのだ。
いけると睨んだ上層部は、早速硫黄島から写真の兵士たちを本土に召還する。
が、その時点で写真に写ったうち半分の3人は戦死してしまっていた・・・

地獄のような戦場から、資金調達のための遊説に『戦場』を移した3人の兵士達。
未だに戦場に残る戦友たちを気遣いながらも、資金調達のために茶番劇を演じさせられ、英雄扱いされることに戸惑いを覚えて自分を見失いかけてゆく・・・・


ポール・ウォーカーでてたんだ~。全然気づきませんでした・・・。なんか、引っ張りまわされる3人にのみ焦点があたってたので、印象深いシーンを何個も見逃した気がします・・・。再度挑戦しよう。
イギーを演じてたのはジェイミー・ベル。彼の最期ははっきりとは映されてなかったのですが・・・、もしかしたら日本側からみた硫黄島の方で少しは触れられてるのでしょうか?でもなんかすごく残酷そうなので、描かれなくてもいいんですが・・・
戦場から遠ざかる指令(昇級)が出たにもかかわらず、部下とともに戦地に残る素敵なマイク軍曹を演じたバリー・ペッパー。彼はトミー・リーおじいちゃんの『メルキアデス・・』で、散々な目に遭わされてた彼ですね~。あ、あの時の役名もマイクだった!


戦争映画って、とても苦手なんです。なので、観れるようになったのもここ最近から。
最近の戦争を描いた作品のみですねぇ。『ソマリア』と『湾岸』ものなのですが、それらもそれぞれ描き方とか視点とか違いましたが、これもまた全然違いますね。
でも、第二次世界大戦系(プライベート・ライアンもパール・ハーバーも)観てないんで、なんとも言えないのですが・・・
指令本部と現地(戦地)の温度差とかいうものは、どの時代の戦争映画でも共通みたいなので、概ねああゆうものなのでしょうね。

でも、味方の誤爆により命を奪われるって・・・今現在も起きてることですが、なんとも怒りの持って行き場がないですよね。今はGPS機能を使ってある程度の認識はできるようになってるのかもしれないですが、あの当時それは無理だったろうし、今ほど良いレーダーもないだろうし。
ハイテク化された戦いも、それはそれでイヤなんですけどね。


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スネーク・フライト [映画[2006]]

出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアナ・マーグリーズ、ネイサン・フィリップス、ボビー・カンナバル他

監督:デウヴィッド・R・エリス

原題:SNAKES ON A PLANE                   2006年 アメリカ

ヘビ・マニアにはたまらない、B級パニック映画。本国アメリカで予想外の大ヒットを記録しちゃったもんだから、もう強気で押しまくってますよね(笑)


物語は、ハワイに住む高校生のショーンが、偶然殺害現場に居合わせたことから始まります。
殺害されたのは、ロスの有名検事。彼が捜査を担当していた大物ギャングのボスが首謀者。それは完全犯罪になる予定だった。だが、偶然近くを通りかかった少年に目撃されたことによって、ボスの立場は危ういものに。彼は全力を挙げてその少年を消そうとするが・・・・

あと一歩のところで、FBIに少年をさらわれてしまい窮地に陥ったギャング達が考えだした暗殺方法。それは、無数の毒蛇を航空機内に解き放つことだった。
証拠も残らず、きれいさっぱり消せる究極の暗殺。

FBI捜査官フリンと、裁判で証言するためにロスに向かったショーンが乗った飛行機がある一定の高度に達した瞬間、罠は解き放たれたのだった・・・・

あらゆる隙間からにょるにょると姿を見せる無数の毒蛇たち。機内を縦横無尽に這いずり回るために様々な電気機器をショートさせ、そして乗客をパニックのどん底に突き落とす・・・・・
彼らは生還することができるのか???


ヘビ祭りですよ。様々な種類のヘビ達が、友情出演(?)しています。
パンフレットの真中の見開きページにペビの紹介が載ってるのですが・・・この芸名っていったい・・(笑)
“ハンニバル”に“フレディ”、ここらへんはなんか犯罪者っぽいネーミングですが、更に“クジョー”に“ジェイク”“スカーフェイス”って、なんだかかっこよい名前まであります。ニシキヘビにいたっては、芸名が“コング”で本名が“キティ”なの??なんだかよく解らないですが・・・すごいです。

出演したヘビ達は、一匹も殺さなかったらしいですね。CGやら模型やらを駆使したんでしょう。もう、そんなものは画面でチェックしてるひまなんてないですから、臨場感バッチリです。

もう、パニックB級映画の基本をばっちりと押さえた作りで、ファンの(B級映画に対する)期待を全く裏切ることのない天晴れな作り。もうお見事です。
ちゃ~んとお色気エロエロシーンも用意されてるし、もちろんそのお色気担当者は最初の犠牲者になっちゃうし、トコトン行き過ぎたシチュエイションで楽しませてくれます。

サミュエル・L・ジャクソンは、もう心の底からこの映画を楽しんで撮ってるし。イキイキしてたもん(笑)
オカマっぽい客室乗務員ケンを演じていたブルース・ジェームズ。彼はおいしい役を貰いましたね~。もう、すぐにでもやられちゃうって思ったけど、踏ん張りましたよね~。意外でした(笑)
フリン捜査官の上司?ハンクを演じたボビー・カンナバル。スタローンを小ぶりにしたような、クレスポを男前にしたような、そのような特徴的なお顔立ちの役者さん。『シャル・ウィ・ダンス?』でも主要キャストを演じてましたよね~。なんか気になる存在です(笑)

同じER出身のジョージ・クルーニーに続けとがんばってるジュリアナ・マーグリーズですが、未だ作品というか役柄に恵まれてないのかな?なかなかブレイクしませんねぇ。今回もビミョウに乗り切れていない感じでしたが・・・?

とにかく、精密なストーリーやら展開やらを期待されない分野なだけに、製作側も役者側も伸び伸びとやってて、とても楽しいパニック映画でした。

かなりのヘビ好きであっても、あのウネウネ・ウゾウゾには鳥肌必至ですので、心してご覧になってください(笑)


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もしも昨日が選べたら [映画[2006]]

出演:アダム・サンドラー、ケイト・ベッキンセール、クリストファー・ウォーケン、ヘンリー・ウィンクラー他

監督:フランク・コラチ

原題:CLICK                             2006年 アメリカ

仕事をバリバリこなして出世すること=家族の幸せ、と考えている男が、人生の時間をコントロールするユニバーサル・リモを手にしたことで起こるドタバタを、下ネタ小ネタをふんだんに散りばめて綴るコメディ。でもけっこう痛い所を突いてるんだよね~。

家族の幸せを第一に考え仕事に打ち込む建築家のマイケルは、リモコン操作が苦手だ。毎回違う機械を操作してしまい、その煩わしさに頭を抱えていた。が、倹約のために万能リモコンを買うのは躊躇っていた。が、ある日どうしても我慢ならなくなり、眠い目をこすりながら深夜の街へと出かけていったマイケル。が、お店は閉店している時間。やっと見つけた店もインテリアショップで、ベッド用品やバス・トイレ用品しか見当たらない。疲れ果てて売り物のベッドにへたり込んだマイケルの目に『その他の商品』コーナーの看板が飛び込んできた。恐る恐るドアを開けて奥に進むと、そこには一人の店員らしき男の姿が。
彼(モーティ)はマイケルに、最新製品でまだ市場に出回っていない特別なリモコンを、レジ未登録なためという理由で、無料で与えた(但し、返品不可)。何の説明も、何のマニュアルもなく、とりあえずタダなので有難く貰って帰ったマイケルは、早速その不思議な性能を体感することに。
初めは驚き戸惑っていた彼も、その性能の凄さに魅入られ、軽い気持ちで自分の時間をリモート・コントロールしはじめる。一見便利そうに思えたリモコンだったが、次第にウィーク・ポイントも目立ち始めた。
彼が時間を早送りしている間、彼自身は抜け殻のようになっていたのだ。知らぬうちに家族との間に溝ができ、その上知らぬ間に自動操縦されるようになってしまったマイケルは、謎の店員モーティの元に助けを求めるが・・・

 


アダム・サンドラー、けっこう不真面目なんですけど、でもなんか緩急の付け方が巧いというかなんというか。例えて言うならば・・・悪役がたまに人間的な部分を見せた時に、『やだ、コイツいい奴じゃん』とグラリときてしまう感覚というかなんというか(?)←全然違うし
『50回目のファーストキス』でもホロリといかされたんですけど、今回もまた笑いながら鼻水まで垂らす結果に(笑)

アダムも身体を張った演技ですごいんですが、脇を固めてる役者さん達がこれまたすごくて。

なんか最近筋肉バカなイメージが定着してしまったショーン・アスティンが、今回もまたまたいじられまくってるし。彼は『サム』のイメージをきれいに払拭しましたよね。まぁあれが代表作ってことではないんですが。
『ドッジボール』に『スポンジ・ボブ』に、なんかどうしてこういう方向にいっちゃうかな~な作品が続いてるデヴィッド・ハッセルホフ。彼は別の意味でナイトライダーのイメージを払拭しちゃってるし。もう、活き活きと演じてるんだもん。きっと本来の姿に近いのね(笑)
死の天使を演じたクリストファー・ウォーケン。もう、静止している顔だけでも充分雰囲気があるというのに、コミカルに動くから、面白さが倍増しちゃって。(死霊の盆踊りのドラキュラ伯爵モドキに似てたような気が・・・笑)
奥さん役はケイト・ベッキンセール。もう素のままでむちゃくちゃ輝いてる彼女ですが、最近ヴァンパイアに関係した役柄が多かったせいか、今回のふつーな役柄がとっても安心できる美しさでよかったです。ポカホンタスのコスプレがかわいくて(笑)
クレジットなしだったけど、出てきただけでまるわかりのロブ・シュナイダーも、もう最高です。

それよりなにより、ジェイク・ホフマン。そう、名前から推測できるとおり、ダスティン・ホフマンの御子息です。(弟のマックスもめちゃいい男ですぞ)
けっこう父親との共演が多いみたいですね~。ほんと、めちゃくちゃかっこよいんですけど~。

 

なんか、あまり売れ行きよくないのかなぁ?ほんと、軽く面白いのでおすすめです。

公式HP--→ http://www.sonypictures.jp/movies/click/


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マッチポイント [映画[2006]]

出演:ジョナサン・リース・メイヤーズ、マシュー・グード、スカーレット・ヨハンソン、ブライアン・コックス他

監督:ウディ・アレン

原題:Match Point                            2005年 イギリス

ほんと、巧い題名付けたな~っていうのが、観終わって最初の感想です。


野心満々な元テニス・プレイヤーのクリスが、運に翻弄されながら、金と愛欲の間を揺れ動くさまを描いてます。

現役のテニス・プレイヤーとして生活していくことを諦めたクリスは、生活のために高級テニスクラブのコーチの座をゲットし、上流階級への足がかりをさぐっていた。
そんななか、彼の前に幸運が舞い降りてきた。
彼がコーチをした大金持ちの息子 トムとお近づきになれたのだ。

普段から上流向けの趣味・嗜好の研究に励んでいたクリスは、瞬く間に彼らの中に溶け込んでいった。そして情熱的で惚れっぽいトムの妹クロエに気に入られることに成功する。
多少の障害(クロエの母親エレノアの小さな反対)はあったものの、トム・クロエ・父親のアレックまでをも味方に引き込んでいたクリスは、トントン拍子で自分の居場所を確保していった。

そんな彼の前に突然現れたセクシーな美女、ノラ。彼女はトムの婚約者。女優を目指してロンドンにやってきたアメリカ人。その奔放そうな容姿から、エレノアの猛反対にあっているものの、彼女のセクシーな魅力に完全に参っているトムは、そんな妨害など聞く耳持たずで真剣に結婚を考えていた。

そして、クリスもノラに完全に参ってしまったのだった・・・
そして・・・様々な経緯から、衝動的に関係をもってしまった2人だった。が、ノラの方は一時の気の迷いだったとドライな態度。いずれは義理の姉弟になる関係なんだから・・との説得に、なんとか諦めようとするクリス。

そんなクリスの心の動揺を知ってか知らずか、クロエとの関係は着々と進行してゆき、とうとう結婚することに。クロエの父の会社でのポジションも確保して順風満帆なクリスだったが、どうしてもノラのことが忘れられないでいた。

そんななか、突然トムとノラの破局を知らされるクリス・・・・・

 


 

これを観た一番の理由は、主演のジョナサン・リース・メイヤーズなんですが・・・彼は、『M:i:Ⅲ』の役柄のほうが顔とか雰囲気に合ってて良かった気が・・・。
これがダメってわけじゃないけど・・・あまり好感が持てる役柄ではないですからね~。
でもまぁ、運に翻弄されながらも頑張って計算をして(しかもそれらが稚拙なんですが)、なんとか運の女神に見捨てられずに生き抜くラッキーマンを巧く演じていたと思います。

スカーレット・ヨハンソンは、初登場の場面ではとってもセクシーだったのに、登場するにつれ魅力が薄れていったような気がするんですが・・・・それプラス、あの妖艶な唇の厚さも、場面が進むにつれ薄くなっていったような気が・・・・
でも、彼女の場合スタート地点がものすごく高いですから、薄れていったとしても、充分すぎるくらい魅力が残ってるのですけどね~。あぁうらやましいわ(笑)

ダウド警部役で出てたユエン・ブレンナー。飄々とした顔で、なんでもない役を面白く演ずるから、とっても好きな役者さんです。
彼とバナー刑事(ジェームズ・ネスビット)とのやり取りが、ものすごく良い。お互いに別々の時に『いい線』いってる推理をご披露するのですが、それが噛み合うことはないんですよ~~。終盤でバナー刑事がそのまんまズバリな推理をする展開が、とっても好きです。

エミリー・モーティマー、『Dear.フランキー』の時はちょっと地味?とか思ってましたが、ちょっと前の『ピンクパンサー』での演技がとってもはまり役でよかったですよね。
彼女、『私は最高にハッピーなのよ~~何でも私の思い通りになるの~~。』なオーラを振りまくお嬢様を、巧く演じてました。そうゆう環境にいるお嬢様特有(?)の、他人の感情には全く配慮しない言動(子供が出来ないことを事あるごとに嘆く、など)とか、もうほんと絶妙(笑)
でも、ぜんぜん悪気はないんですよね~~。嫌味無く仕上がってるのは、彼女の御蔭なのでしょうかね?

義理の父役はブライアン・コックスだし、なかなか脇を固める役者さんが、いい男揃いなんですよね。トム役をしたマシュー・グードも素敵な正統派二枚目だし、クリスの選手時代の友人ヘンリーを演じたルパート・ペンリー=ジョーンズもモロ英国紳士っぽくって、とっても素敵でした。


これまでウディ・アレンの作品で『絶妙』って思ったこと殆ど無かったのですが、でもこれはものすごく絶妙。

最後があれでよかったのかどうか・・・はちょっと悩みますが・・・。まぁ時の運ですからね~。
「偶然」をコントロールするなんて、無理なんですよね。

公式HP--→ http://www.matchpoint-movie.com/pc/index.html


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隠された記憶 [映画[2006]]

出演:ダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ、モーリス・ベニシュー、アニー・ジラルド他

監督:ミヒャエル・ハネケ

原題:CACHE(Hidden)            2005年 フランス・オーストリア・ドイツ・イタリア

テレビ局の人気キャスターであるジョルジュは、敏腕編集者の妻と一人息子とともに幸せに暮らしていた。
そんな普遍的な幸せな日常に、ある日小石が投げ込まれる。
それは送り主不明のビデオテープだった。ジョルジュの家が延々と映ってるだけのテープ。
そこには、家を出入りする家族の姿が淡々と撮られていた。
不安に思ったジョルジュであったが、何者かの悪質ないたずらと決め込み、そのままにしてしまう。

が、再び同じようなビデオ・テープが不気味な絵とともに届く。
そこには首ちょんぱされた人間の絵が稚拙な描写で描かれていた。
それからもビデオ・テープは送り続けられ、仕舞いにはそれぞれのプライベートなシーンを盗撮したようなものまで届くようになる。

とうとう我慢できなくなり警察に駆け込むジョルジュだったが、警察は何か事件が起きるまでは動いてくれないという。

そんな彼らの心に巧みにビデオ・テープは入り込み、疑惑が疑惑を呼び、家族同士の不信感が煽られてゆく。
そして、その均衡が崩れ去ろうとしてるその時、ジョルジュは遠い過去に忘れてきた『小さないたずら心』をおぼろげながら思い出す。
そしてその記憶を確認するために実家に母を訪ねるのだが、成功してからというものの母親の元を訪れる回数も減った息子に、親身にとりあうようなお人よしではなかったため、詳細は解らず仕舞い。

記憶の片隅に残るわずかなヴィジョン・・・・彼はそれを紐解き、真実にたどり着くことができるのか?そして犯人の狙いは一体なんなのか?


これ、ちょっと前に話題になった世界一の『頭突き』問題にかぶりそうな、そうゆうテーマですね。
そちら方面に疎いので、本筋のテーマを絞り込めなかったのですが、まぁなんとなく感じはわかる。

幼い頃についた嘘が原因で罪悪感に苛まれる、成功した男性の陥るエア・ポケットみたいなもの?

私も子供の頃は、小さな嘘、しかもつまらない保身のための嘘なんていうのは、身に覚えが沢山あるんですよね~(笑)なんか・・・・それを今更言われたら、命がいくらあっても足りないくらい。
子供にとっては(というか嘘をついた当事者)他愛の無いことなのかもしれませんが、もしそこに弱い立場の第三者が絡んでいた場合、それの波紋っていうのは果てしなく拡がりをみせてしまうのでしょうね。それを考えると空恐ろしいのですが、小さな子供がそこまで考えれるか?というと、答えはノー。ただ単に、今現在のことしか考えてませんよね。
だから根にもたれてたりすると、当事者には自覚が無いから、新たな事件の始まりになってしまうんですよね。そうしたらもう誰が最初に・・・っていうのがこんがらがってしまう。

この息子役の子がかわいい。くりんくりんのくせっ毛がキュートです。


実は・・・最後まで、ビデオを撮り続けてた犯人も、その意図も全然理解できなかったのですが(笑)
ほら、小さい頃の小さな罪の当事者は衝撃的な死を迎えちゃうし、よくわかんなかったんです。
あのシーンはとんでもなく衝撃的なのですが、これはR指定はついてないんでしょうかね?そうだとしたらすごい思い切ったことをしたわね、映倫さんも。


これは、どこにでも潜んでいるようなものを題材にしてるからね~。怖いのよ。
どんなに幸せそうに見えてる間柄でも、何かのきっかけでグズグズに崩れてしまう可能性があるという、形のない絆の脆さみたいなものを巧く表現してると思います。

公式HP--→ http://www.kioku-jp.com/


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プルートで朝食を [映画[2006]]

出演:キリアン・マーフィー、スティーヴン・レイ、ブレンダン・グリーソン、リーアム・ニーソン他

監督:ニール・ジョーダン

原題:BREAKFAST ON PLUTO              2005年 イギリス

ディセントも強烈でしたが、これも別の意味で強烈。

愛を求めて懸命に生きる“キトゥン”の母親探しの物語。

北アイルランドの小さな町の教会に、ある朝捨てられていたパトリック・ブレイデン(キトゥン)。
実はこの教会の神父と若い家政婦の間に出来た子だったのだが、愛がないのに子供を授かってしまったことにショックを受けた母親が、乳飲み子のパトリックを教会に置き去りにして、町から姿を消してしまったのだ。
罪の意識を感じた神父は、周囲に気づかれぬうちに、パトリックを近所の女性の養子としてゆだねてしまう。

微妙な環境で育ったことが影響したのか、それとも元からの素質なのかはしらないが、パトリックは自分の内に眠る性に気づいてしまう。
タンスからワンピースを取り出して着てみたり、継母のお化粧道具を失敬してメイクしてみたり・・・パトリックはかなり変わった子供だった。
が、小さい町のこと、その変わった性癖はすぐに町中に知れ渡ってしまい、面目をつぶされた継母は、パトリックに養子だということと出生の秘密をバラしてしまう。
様々な人から母親について聞かされたパトリックは、頭の中で母親のイメージを猛烈に膨らませてゆく。そしてある人から、母をロンドンで見かけた、彼女はロンドンの街に飲み込まれるように消えていったという話を聞かされてから、彼の想いはロンドンへと・・・・・

だがすんなりとロンドンへはたどり着けない。寄り道だらけの母親探しが始まった・・・・・


キリアン・マーフィーすごーい。
すごーく綺麗です。でもね、喋ると台無しなんですけどね(笑)

もう、面白すぎます。
今を生きるパトリックが、過去を回顧する・・・という形をとってるのかな?その流れも笑いがあふれていて観ていて飽きないし。
キトゥンを取り巻く周りの反応が面白すぎます。

渋っっいリーアム・ニーソンが、罰当たりに助平な神父を演じているんですが、静かで軽いキャラがとても面白いです。しかも大真面目に演じてるから、可笑しさが増すの。
原作ではとっても酷い描かれ方をしていたらしいのですが、それに対する批判が大きかったらしく、今回の映画化では彼のキャラの大幅な見直しが行われたそうです。

『V for Vendetta』でもなかなか味のある役を演じたスティーヴン・レイ。彼は声に特徴がありすぎるので、出てきただけでもう丸わかり。今回もなんとも味のある役を演じてました~。

ブライアン・フェリー、彼は怪しすぎる(笑)

イアン・ハートやローレンス・キンランなど、他にも濃いキャラが続々出てるんですよ。

音楽もいいですし、おすすめします。

キリアンの美人っぷりはこちらで--→ http://www.elephant-picture.jp/pluto/
喋らないから、違和感ゼロで楽しめますよ~。


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ディセント [映画[2006]]

出演:シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、アレックス・リード、サスキア・マルダー他

監督:ニール・マーシャル

原題:THE DESCENT                        2005年 イギリス

怖い・・・というより、恐怖そのものって感じ。


アドベンチャーが大好きなサラは、友人達とスリリングな川くだりを楽しんだあと、迎えにきた夫と娘とともに車に乗っていた。サラは、娘ジェシーとともに誕生会の計画を話し合ってたが、さっきからふさぎ込んだ様子の夫が気になり話しかけたその途端、車が反対車線に飛び出し対抗してきた車に衝突してしまう。衝突の衝撃も大きかったが、致命傷となったのは対向車が積んでいたパイプだった。それが衝突の衝撃でフロントガラスを突き破り、2人の命を奪うことに・・・・・。病院で目を覚ましたサラは、事実を聞かされ半狂乱に・・・・

それから1年後。どうにか事故のショックから立ち直ろうとしているサラに、友人たちが冒険旅行の誘いをかけてきた。友人達との関係を修復する良い機会とばかりに、サラはその誘いを受ける。
今回の目的地は、アパラチア山脈のチャトゥーガ国立公園内の洞窟探検だった。その洞窟は観光ルートも確立されている洞窟で、大きな危険は無いはずだった。
今回の立案者はジュノ。1年前の事故の時も、サラと一緒だった。同行するのは他に4人。計6人の女性だけの探検が始まった。

が・・・・・、途中メンバーの一人が、今居る洞窟が自分が知っている地形と違うことに気づく。
ジュノを問い詰めようとしたが、他のメンバーに気づかれる恐れがあるため、とりあえず何事もなかったかのようにやり過ごすが、その直後に狙ったように崩落が起きてしまい、彼女たちは退路を断たれてしまう。
とにかく前進して他の出口を探すしか道が無い彼女たちの背後に、何者かの気配が近づく・・・・・


閉所恐怖症でなくとも、これは怖いはず。だって、出口があるかわからない地底の世界だもん。
もう、ハラハラ・ドキドキしっぱなしです。精神的に追い詰められるタイプの怖さ。
『運命を分けたザイル』を更にパワーアップさせた感じ??

もう、あの『カタカタカタ・・・』という音!!!『もののけ姫』の白いキノコの妖怪みたいなのが立てる音に似てませんか??あの『カクカク・カタカタ』も怖かったけど、こちらはモロ化けもんですから。もう、ダイレクトに怖い。


まぁそれはさておき。
恐怖や過去の悲劇に怯えきっていたサラが、過去を吹っ切って(?)居直った姿はかっこよかった。全身血まみれで瞳だけがキラキラと光ってる姿は、怖さを倍増させるとともに、かっこよさも倍増。

なんか怪しいなぁ・・・と思ってた人物が案の定『そうゆう』関係で、何かにつけて怪しさを振りまく設定になってるんですが、そのまんま悪を貫くのかと思いきや、意外にいい人っぷりを発揮してたんです。
なので、うわ~この人ったら悪じゃなくってイイヤツじゃん、と一瞬思ってしまったのですが、よーく考えたら彼女の行動って『やましさ』の裏返しってことなんですよね。そのことに気づいてしまったら、一気に上がっていた良い人目盛りが、普通レベルに落ち着いた(笑)

でも、疑問は残るよね。例えば、ジュノは何故彼女たちを誰も知らない洞窟に導いたのか?制覇して名を遺すためだけ?それとも、何か他の理由があったのでしょうか?ジュノだけはこの洞窟に下調べに来たっていってましたよね?ん~・・・


とにかく、グロいシーンが続出なので、、、そっち方面がダメな人は絶対観ちゃいけない作品ですね。だって、すっごいもん。
私は観終わった後、ズドーーンと全身の力が抜けましたよ。

オチがビッグフットだったら面白いなぁ~とか思ってみてたら、アレだもん。ほんと凄い作品です。

洞窟探検・・・・・観光ルートが確立されてる(手すり付き&照明付き)洞窟ならば、この季節ですもん、入って涼んでもいいかな~って思いますが、前人未到とかそうゆうのはノーサンキューっす。
ネイチャー・ドキュメンタリー番組で、洞窟系のプログラムを何回か見ましたが、私には無理。だって、どこに通じてるかわからないんだよ??ただでさえ迷路苦手なのに、無理です。
しかも、洞窟っていうと『横溝正史』の印象が強くって、髪を振り乱した鬼ババァみたいなのが出てくるかも?とか、5月の節句の飾り物がデデーンっと鎮座ましてるかも?とか、想像しちゃうし(笑)


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ブレイブ・ストーリー [映画[2006]]

声:松 たかこ、大泉 洋、常盤 貴子、ウエンツ 瑛士、今井 美樹 他

監督:千明 孝一

原作:宮部 みゆき 「ブレイブ・ストーリー」角川書店刊

毎日何事もなく、平々凡々と過ごしていた少年ワタルが、突然訪れた家族の危機に直面し、それを乗り越えるべく試練に立ち向かうというストーリー。
その試練っていうのが、現実離れしたロールプレイングゲームのノリなのですが・・・


夜中家をこっそり抜け出し、近所の幽霊ビルを探検するワタルと親友のカッちゃん。
突然ビルの廃材が大きな音を出して崩れたため、慌てふためいて逃げ惑うワタルの目に映ったのは、空間に浮かぶ扉。そしてその扉を超えてゆこうとする転校生のミツルだった。だが一瞬でその幻は消え去り、一緒に居たはずのカッちゃんは何も見てないという。

いつものように、同じような幸せな日々が続いてると思ってたその日、不幸は突然やってきた。
父親が突然自分達を捨てて他の女性と暮らすために家を出て行くというのだった。
予想してなかった出来事に脳天チョップをくらったワタルは、家を飛び出してしまう。

だたあてもなく歩くワタルは、何かに導かれるようにあの幽霊ビルの前にいた。何者かの気配を感じたワタルはビルの中に入っていき、そこで上級生にからまれているミツルを発見する。とりあえず勇気を振り絞ってミツルを助けようと飛び出すが、逆にボコボコにされてしまう。が、ミツルが不思議な力で上級生達をなぎ払う。

その力の出所に何の不思議も矛盾も感じてないワタル少年は、ミツルからあの扉の謎を教えてもらう。『扉の向こうに行けば、運命を変えられる。ひとつだけ願いが叶うんだ』

少し気まずい思いで帰宅したワタルを待っていたのは、ショックのあまり倒れてしまった母親だった。病院に運ばれる母親を見て、ワタルはある決心をする。
あの扉を超えてゆこう。そしてこの運命を変えるんだ。

そしてワタルは、扉を開けた・・・・・

 


 

えぇえぇ、目的はもちろん『大泉 洋』です(笑)
声だけの出演なので、それほど楽しめはしませんでしたが、でもいいです。アホな理由からテレビ版の「東京タワー」の放送が無くなっちゃって、せっかくの主演なのにぃ・・・と歯噛みしていた所なので、声が聴けるだけでも充分でしたよ。
まぁね、これから「生身出演」の作品もけっこう待機してることですし。でででも・・・『釣りバカ・・』映画館で観るのか??→私!(笑)
『ゲゲゲの鬼太郎』ではむちゃくちゃはまり役のねずみ男だし・・・。そういえば、鬼太郎役はウエンツでしたね~。ほんと迷コンビだわ~。

原作はまだ読んでないので、どのように違うのかはわかりませんが、これを見た限りでは・・・なかなか良いんじゃないんですか?展開の中で「ここはどうかなぁ??」な場面があるのは仕方がないことですしね。
現実世界から、RPGの世界に迷い込んだら・・・なんていうのは、なかなか素敵な設定ですし、そこかしこにRPG要素が散りばめられていて、宮部女史って相当好きなのね??

でもねぇ・・・ミーナのキャラがちょっと許せないかな?なんというか・・・キモチ悪い種類のキャラですね。

松たかこの声は、それほど違和感は感じませんでした。聴いていて、普通に男の子の声って感じで流せたし。
常盤貴子はー・・・ドラマなどの演技の時点で違和感を感じてるので(下手だってわけではないのでしょうが、なんとなく不自然さが漂ってる)、今回特別に下手だ~とかは思いませんでした。演じたキャラはかっこよかったですしね。
ハイランダーの設定が、ちょっと『十二国記』を思い起こさせる感じがしましたね~。

おためし鳥の動く絨緞、あれは楽しそう~~♪


運命を変えたいって瞬間は、誰にだって訪れるものでしょ?特に生っ恥の権化(笑)のような私には、それは間々あることでして。
でもね、後先考えずに自分さえよければの感覚で突っ走っちゃうと、とんでもないことを引き起こすんだよ~、という教訓を巧く表してましたね。たとえヴィジョン(架空)の世界でも、その世界が存在すると知った後では、それを全て無にするような真似はできないですよね。

それにしても、この設定は絶妙ね。願いを叶えてくれると言っておいて、そのためには大きな犠牲を払わなきゃいけないなんて・・・。しかも土壇場でそれが解るんだもん。運命を受け入れざるを得ないじゃないの~。まぁね、幸せも不幸せも全部自分の一部なんだから、巧く付き合えよってことなんでしょうかね~。

最後の展開、現実世界では絶対に無理なことでしょうが、昇降口で出会ったあの兄妹、希望を持たせてくれます。


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パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト [映画[2006]]

出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ステラン・スカルスゲールド、ビル・ナイ他

監督:ゴア・ヴァービンスキー

原題:PIRATES of the CARIBBEAN  DEAD MAN'S CHEST        2006年 アメリカ

スーパーヒットシリーズ第2弾。

あらすじなどは、いろんな所で書かれてるので&もう皆さん観てるだろうから、割愛(笑)

今回のキーワードは、ジャックの持っている『北を指さないコンパス』。
これが様々な人に様々な形で影響を及ぼすんです。

それと、前回では語られてなかったジャックが『ブラック・パール号』の船長になれた契約のことが絡んで、各々が命をかけた宝物争奪戦に巻き込まれるっていうストーリーです。

 


期待が大きすぎる分、ちょっと気の抜けた構成になっていたような気もしないでもないのですが、でもそれもそのはず。これは前編・後編のような作りになってるから仕方ないんですよね。
2&3の撮影を同時にしている、って聞いた時点で予測できたはずなのにね。ぬかったわ(笑)

それでも、予言者のティア・ダルマの家へ向かうシーンなんかは、アトラクションを思わせる雰囲気になっていたので、もう大満足です!(あのレストランへ行きたくなっちゃったよ)
『カリブの海賊』って、ほとんど待ち時間なしで乗れるから好きだったのですが・・・もしかして、今は大人気になっているのかな?


ところで、前作でウィルとジャックが『デイヴィ・ジョーンズ』について話していたシーンがあったようなおぼろげな記憶があるのですが、今回ウィルは『初めて聞いた』とか言っていたし(デイヴィの名を)、私の聞き間違いだったのかなぁ?日本語の字幕では一言も触れられてなかったのですが、確かにジャックが『デイヴィ・ジョーンズ』って言ってたと思うんですよね~。再チェックしてみよう。

今回の一番の目的は、ビル・ナイだったのですがー・・・案の定、誰が誰だか判らない状態になってましたねぇ(涙)。かろうじて、ちょいとクセのあるしゃべり方から彼だと判るものの、セリフのない2~3シーンくらいならば、スタンド・インと代わっていても判らないよね~(笑)
しかも、あのインスマウス・チックな特殊メイク。。。ラヴクラフトだぁ~(実は大喜び!)

あと、前作では最後の最後に懐のひろい所を見せていた“ノリントン提督”!!!お上品な白塗りエリートから一転、ワイルドな落ちぶれ方!!むちゃくちゃよかったですねぇ~。前回は気にならなかったけど、今回はもうボサボサ・モジャモジャにハートを鷲づかみされました(笑)

どうしても『チャンピオン』のイメージが拭えなかったオーリーも、今回は正義感に燃えるヤングなパイレーツ(??)の役が板についててよかったです。今までのヘタレな印象を払拭・・・できるかな?

トム・ホランダーって、毎回こんな役だよね(笑)。
素の時の彼ってなかなか素敵なのに、権力志向の強いチビなイメージが大きくなっちゃってて可哀想~。

目玉を落としてばかりいる、お茶目なラゲッティを演じたマッケンジー・クルック。この役もかなり好きですが、ヴェニスの商人の時の役も好きなんですよ~。決して主役を張るタイプではないものの、程よいアク加減が作品の風味付けになってますよね。

オーリーの父ちゃんを演じたステラン・スカルスゲールドさんも、なかなかナ~イス。

キャプテン・バルボッサが出るのは知ってましたが、あの登場のさせかたは良かった~。セリフが全然なかったのがちょっと残念ですが、存在感バリバリあるので、まぁいっか~。

ほんと、この作品のキャラクターの幅広さってすごいですよね~。

 

ウィルとエリザベスのこの展開はどうかな~?とか思いますが、でもこの作品自体『ロマンス』に重点おかれてないから、まぁどんな展開になってもアリかな~とか思いました。
普通ならば+おりこうちゃんのディズニー映画のシナリオならば、本来は固く結ばれた2人の愛は、どんな障害にも負けることなく初志貫徹・・・な流れになるのが普通なのでしょうが、これはちょっと例外的なのでしょうかね?ジェリー(ブラッカイマー)が望んだものなのでしょうかね?まぁ結末がどうなるかはまだまだ解らないからねぇ~。楽しみに待ってよっと。

ところで、フィギュア付きで売り出していた前売りチケット。あれって普通は使わないものなんですよね?チケットとは思えない厚紙仕様(?)だったし、指紋をつけるのもはばかられるような豪華さだったし。使うのもったいないといえばもったいないの(貧乏性)


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フーリガン [映画[2006]]

出演:イライジャ・ウッド、チャーリー・ハナム、クレア・フォーラニ、マーク・ウォーレン他

監督:レクシー・アレキサンダー

原題:HOOLIGANS (GREEN STREET)        2005年 アメリカ・イギリス

フーリガンの生き様を描いた作品。

ハーヴァードでジャーナリズムを学ぶマットは、卒業を二ヵ月後に控えたある日、大学を放校処分となってしまう。理由は麻薬の不法所持&売買。本当はルームメイトのジェレミーの所持品だったのだが、彼の親は有力議員、ジェレミーは端から自分が捕まるつもりなどなかったのだ。丁度良い代役を見つけられて有頂天のジェレミーに、マットはただだまって部屋を去ることしかできなかった。

そんな彼に、卒業目前で放校になってしまったことを親に告白できるわけもなく、とりあえず逃げるようにロンドンへ向かうマット。そこには、結婚した姉が住んでいるのだった。

結婚式にも出席してなかったため、マットが姉の旦那に会うのは初めて。どぎまぎしながらの初対面を終えた彼らのもとに、旦那(スティーヴ)の弟ピートがやってきた。彼はまっとうな仕事に就いてるものの、地元のフットボールチーム【ウェストハム・ユナイテッド】の熱狂的すぎるサポーターだった(フーリガン・ファームのカリスマ的リーダー)。サッカー絡みで様々な問題を起こしている弟にお小遣いをあげるかわりとして、マットをスタジアムに連れて行く約束をさせる。スティーヴは気の弱いマットに、激しやすいピートの監視をさせようという腹づもりだ。だが・・・・見た目で弱いと丸わかりのマットに従うわけもなく・・・簡単にあしらわれてしまうのでした。

それでもなんとか食い下がり、パブで気炎を上げてスタジアムへなだれ込む・・というフーリガンの観戦ルートについてゆくうちに、マットの沈んだ憂鬱な気分も晴れ晴れに。彼らと共に行動してゆくうちに、マットの中で何かが目覚めはじめる・・・

そんなマットに不信感を抱いている、ピートの右腕ともいえるボヴァー。彼はいきなり見知らぬ土地からやってきて、途端にピートに受け入れられたマットのことが気に食わない。嫉妬心は疑惑を呼び、そして疑惑は誤解を呼び・・・その悪循環が、彼らを戻れない地獄の淵に追いやることに・・・・・


とにかく、イライジャの影が薄すぎる~。瞳の色が薄いからかなぁ?まぁ違うだろうけど。
共演の方達がものすごく濃いキャラだったから仕方ないのでしょうかね。

とにかく・・・これがフーリガンの生き様なんだって言われたら、はぁ・・と答えるしかないですが・・・それにしても、色んなものを無駄にしすぎてる。
もっと話し合おうよ。理解し合おうよ。・・・って、それって無理な話なんでしょうか。
でも・・・彼らがサッカー(フットボールですね、はいはい。)の試合を観る意味ってのはどこらへんにあるんでしょうか?テーブルゲームの延長戦としてのサポーターなんでしょうか?リーグでの勝敗でそのまんま自分達サポーター同士の優劣が決まるわけでもなさそうですし・・・・ムズカシイですね。
ただ単に小競り合いの道具の一部でもないでしょうし。

でもね、今回の元凶ってマット(イライジャ)がアメリカからやって来たからでしょ?彼が現れなかったら、ピートとボヴァの仲違いも起きなかっただろうし、現役引退(?)した“少佐”が、再び現場に足を向けることもなかっただろうし・・・。
それをいったら、少佐(スティーブ)ももっと早くに地元を離れて暮らせばよかったのに。そうすれば厄介ごとに巻き込まれることもないだろうし、家族に累が及ぶ危険性も減るだろうし・・・・ん~・・・・・

この作品、フーリガンとして生きる男たちの物語と、マット自身の成長が描かれているんですが、自身の殻を破る過程としては、いささか一方の結果が悪すぎませんか?マットは自分の問題を解決できたけど、残された彼らは?


まぁそれはさておき、チャーリー・ハナム。彼は要チェックですよぉ。短髪がとても勇ましくて素敵です。

あと、ボヴァーを演じたレオ・グレゴリー。裏切り者&小心の卑怯者的ポジションを巧く演じた彼は、この後『トリスタンとイゾルデ』に出るらしいですねぇ。『Stoned』(ブライアン・ジョーンズ・・・)では主演ですねぇ。要チェック。

パンフレットを見てから気付いたことですが、これの監督って女性なんですね。描かれてるのは「暴力」なので、血も出るし顔とかボコボコなんですが、それでいて汚い印象がなかったのは、監督が女性だったからなんでしょうかね?
ところで、配給会社の『WISEPOLICY』が出すパンフレットって、なかなか凝った作りのものが多いですよね。高級週刊誌(?)を見てるような感じ?

公式HP--→ http://www.wisepolicy.com/hooligans/


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リトル・イタリーの恋 [映画[2006]]

出演:ジョヴァンニ・リビシ、アダム・ガルシア、アメリア・ワーナー、シルヴィア・ドゥ・サンティス他

監督:ジャン・サルディ

原題:Love's BROTHER                2004年 オーストラリア

ほんの些細な出来心からの行為が波紋を拡げて、それが皆の歯車を狂わせてゆくというお話し。

オーストラリアに伯父家族と移住したイタリア人のアンジェロはそろそろ結婚を考えるお年頃。近所にはイタリア人が少ないために、遠くイタリア本国に住む女性を相手に手紙でのお見合いを続ける彼だが、申し込む人全てに断られまくってる状況。日に日にガックリと落ち込み、心はズタズタになり、もう手紙は出さないと結婚を諦めきっている。

そんなアンジェロとは正反対の弟のジーノ。彼は見た目もかっこよいし、性格も明るく前向きでノリもいい。本当に正反対だ。
その上、ジーノは兄思いで、付き合っている女性がいるものの、自分の結婚は兄の後に・・・と。本当にいいやつなんです。

連戦連敗のアンジェロのお見合い。本人だけでなく、周りも諦めかけてたとき、世話役のおばさんが一人の女性の写真を持って現れる。最後にもう一度だけ・・と皆から宥められ、仕方なく筆を持つアンジェロ。どうせ今回もだめだから・・・・そう考えたアンジェロは、深い考えもなしに弟ジーノのイケメン写真を同封して手紙を投函してしまう・・・

が、なんとオッケーの返事がきてしまった!!一瞬喜ぶも、事の重大さに改めて気付いたアンジェロは、しどろもどろしながらも、なんとか真相告白のチャンスをうかがうが、気弱な彼が自分から言い出せるはずもなく、彼の焦りとは裏腹にとんとん拍子で結婚話は進んでいった。

一方、アンジェロから手紙を受け取った女性 ロゼッタは、イタリアの海辺の貧しい村に住む女性。見知らぬ相手との結婚に抵抗はあるものの、アンジェロの手紙に同封されてた写真に一目惚れしてしまった彼女は、期待に胸を膨らませ会える日を心待ちにしていました。

そして、自分の村の教会で予備結婚式みたいなのを挙げて、想い人の待つ見知らぬ大地へ向けて旅立つのです。

期待と不安でいっぱいのロゼッタが船から降りると・・・・・そこにはアンジェロと名乗る男性が待ち構えていて・・・・・

 


アンジェロの伯父夫婦が経営するカフェ。彼らは本国からエスプレッソ・マシーンを輸入するのですが、常連さんのイタリアおじいちゃん達の喜びようったら。『念願かなってホンモノのコーヒーが飲める~~』と大はしゃぎ。
イタリア人のコーヒーに対する情熱みたいなのを見せられました。

これ、アンジェロが投げ込んだ小石が、彼の周りに大きな波紋をひろげるんですが、でも収まる先はハッピーエンド。『もしかしたら、こうなるんじゃないの?』っていう終わり方で〆てます。

アンジェロを演じたジョバンニ・リビシ。彼は名脇役ですよね。どんな作品でも存在感がピカイチです。もうちょーっと「うじうじした」雰囲気を無くせば、もっと良いのに・・と思いますが、でもそれがなくなったら彼じゃない気がするからね。このままで、更に面白い役を期待しましょ。

イケメンの弟を演じたのは、アダム・ガルシア。名前からしてイケメン。
コヨーテアグリーに出てたらしいですが、、、きれいなおねいちゃんの顔しか覚えてない(笑)

ロゼッタを演じたのは、アメリア・ワーナー。イーオン・フラックスでイーオンの妹を演じたんですよね?確か。あの時もかわいいひとだ~って思ったけど、やっぱりかわいいわ。で、え??『アノ』コリン・ファレルと結婚してたことがあるの?!しかも、その上スピード離婚してるの?!うわぁお。

なにかと話題のイタリア人(笑)ですが、彼らは陽気でいいですよね~。

神父役で出てるバリー・オットーさんは、ミランダ・オットーのお父さんだそうです。

公式HP--→ http://www.pan-dora.co.jp/little-italy/


ところで、どうでもいい話なんですが・・・

恋っていいですよね~。特に片思いなんかは、相手のことを深く知らないから、彼の人格なんて一切無視でコテコテに自分の理想で固められるし、目と目が合っただけでも2人の間にトキメキの衝撃波がはじけるポップな(?)感覚に浸れて楽しいし。でも、あの感覚って・・・こちら側からの一方的な思い込みなんでしょうかね?単なる勘違い??思い過ごし?はじけてるのは私の心だけ??(笑)
まぁとにかく、恋愛の現役引退はしたくないですね。


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メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 [映画[2006]]

出演:トミー・リー・ジョーンズ、バリー・ペッパー、ドワイト・ヨーカム、ジャニュアリー・ジョーンズ他

監督:トミー・リー・ジョーンズ

原題:The Three Burials of MELQUIADES ESTRADA     2005年 アメリカ・フランス

大真面目で作ってるんだか、観る側をバカにしてるんだか、わからない。
が、私は好きです。こうゆう感じ、いいです。

ある日、狩りをしていた男たちが獲物に喰らいついてるコヨーテを仕留めると、そこには男の死体が埋められていた(1度目)。彼はメキシコ人の不法入国者、メルキアデス・エストラーダ。近くの農場でカウボーイとして働いている。

報せを受けた仕事仲間のカウボーイ ピートは、遺体を確認する。が、被害者が不法入国者ということで、真剣に捜査が行われる様子は見られず、ピートはイライラを募らせる。

ピートは数年来の付き合いのあるメルキアデスから、もしも自分が死んだなら、国境のこちら側ではなくあちら側の自分の故郷に埋めてくれるように頼まれていた。そんなこともあり、保安官に遺体の埋葬は少し待っていてくれと申し出たピートだったが、彼の願いは聞き入れられるはずもなく、共同墓地にさっさと埋められてしまった(2度目)。

そんな中、ピートは馴染みのダイナーの女性から、犯人の名前を小耳に挟んだと告げられる。彼女の情報を頼りに、帰宅直後の犯人を襲い拉致する。

そしてピートは、その犯人(国境警備隊員マイク)を使って遺体を掘り起こし、馬に背負わせて彼の故郷であるメキシコのヒメネスを目指す旅にでる・・・

 


だいたい、ストーリーを想像するに、「少々無骨だが約束を守り抜くことを男の最大の美徳と考えるテキサス男が、様々な困難を越えてメルキアデスを待つ家族のもとへ哀しい報せと共に送り届け、そして罪人には容赦なし。」っていう感じのを想像しちゃうじゃないですか?
でも、なんかことごとく裏切られてる(笑)

だいたい、主人公であるトミー・リーのポジションからしてビミョー。
保安官でもないし、エイリアンを見張るエリート・エージェントでもないし、ましてや権力を振りかざす検察官でもないし・・・・・フツーのカウボーイなのです。しかも孤独な。

その彼が、不慮の事故により死亡してしまい、不法入国者としていい加減に埋められてたメルキアデスを、生前の彼との約束どおり、彼の故郷に連れ帰ってあげるんです。
メルキアデスは詳しい住所をピート(トミー・リー)に教えたわけではなく、紙っきれに書かれた適当そうな地図と、一枚の写真だけを残したのです。
それを頼りにピートは旅に出るんですが・・・・もう大波乱(笑)
メルキアデスを殺した張本人のマイクを強制的に旅の仲間にしちゃうんですが、この彼が次から次へと災難に遭いまして。

メルキアデスは死体ですから、しかも死後かなりの日数経ってますから、腐敗も進んじゃってるんです。なので移動も大変。それらは全てマイクが責任をもってケアしてるのですが(笑)、そのビジュアルがスゴイ。

防腐処理なのか、遺体に塩をぶっかけてましたし、遺体にアリがたかったらアルコールかオイルを振りかけて火をつけてましたし・・・とにかく大胆。死者に対する礼節は??そんなもの無いですね。

で、国境越えをするんですが、マイクを誘拐したということで追われてるんです。だから、あちこちに手配が回ってるんですが・・・何故かすんなりとメキシコに入ってしまうんです。国境って見た事無いんですが・・・こう電流の通った金網とかがず~~っと建てられてると思ったら、そうではないみたいですねぇ。

で、なんとか地図を頼りに彼の村を探すのですが・・・・この後の展開が、むちゃくちゃ面白い。あ、笑えるってことで面白いんじゃなくって、えー・・そんなのアリなの??ってことで面白いんです。ネタバレなので反転してます。『メルキアデスが妻と子供たちだと言って持ち歩いてた写真は、彼とは面識もない関係ない人。どんな方法かは分からないが、巧く一緒に写ってるように細工された写真だった。それが分かった時点で、ピートは旅の目的を半分以上失ってしまうのですが、最後の望みとばかりに彼の生まれ故郷に埋葬してやろうと村を探すが、見つからず・・・しかも、誰も聞いたこともないという。これでまた目的の半分以上が失われ、合わせて120%以上の遺失感に苛まれるピートだったが、彼は親友の言葉を嘘と捉えることができないため、あきらめずに近隣の荒野を探しまくる。そして見つけた村の廃墟跡。ピートもこの事態に見切りをつけて、ここがメルの言っていた村だと思い込むことに。そして拾った木っ端に村の名前を書いて立てかけて、村は見つかったということに。そしてそこに埋めてやるんです(3度目)。くたくたの2人なんですが、この強烈な旅で新たな絆が生まれているか?と思いきや、ピートはあっさりとマイクにさよならして去ってゆくエンディングだし。アメリカまで一緒に帰ってあげようよー(笑)』

これ、前から気付いてたんですが、プロデューサーにリュック・ベッソンの名前が。カーアクションも息の詰まるような銃乱射戦もない、彼にしては静かな作品ですね。それとも製作にはあまり口を出さなかったのかな??

とにかく私は、トミー・リーが大好きだったので(いまでは普通好き)、是非とも観なくてはと思い観たんですが・・・好きな思いいれのある人の作品って、観るときにヘンにかまえちゃいますよね。もし失敗だったらどう反応しよう?とか、余計なことを考えて。その力みがなかったら、このナンセンスさをもっと楽しめたかもしれない・・・と思うとちょっぴり残念です。

公式HP--→ http://3maisou.com/


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STAY [映画[2006]]

出演:ユアン・マクレガー、ナオミ・ワッツ、ライアン・ゴズリング、ボブ・ホスキンス他

監督:マーク・フォースター

原題:STAY                           2005年 アメリカ

これ・・・ネタバレしたら面白みがなくなるので、大まかに書きます。

一人の精神科医 サムを中心にして描かれる、日常に潜んだ迷宮。
これは患者の体験した話なのか?それとも自分が??現実と非現実の区別さえつかなくなるミステリーゾーンが、口を開けて待ち構える。
いつものように、当たり前のようにつながってるはずの景色が微妙にぶれて、街の中へ思い出の中へと、何度でも何度でも彼らを呑みこんでゆく・・・・・その先に見える真実は?
これはいったい何なのか?

その答えは、患者ヘンリーのもとにある・・・

患者ヘンリーのことを救えるのは、サムしかいない。
サムはこの事象の本質に辿り着き、ヘンリーを解き放つことができるのか?


↑ 何書いてるんだか、自分でもよく分からないのですが・・・(ゴメンナサイ)
最後、ほんとうに最後に全てがはっきりとします。
それまでは、これは『バタフライ・エフェクト』か?と時系列などの複雑さに頭を抱えたくなってしまうのですが、最後の終わり方の静かさ&深さに、泣かされます。

ここから先、ネタバレになってるかも・・・

ヘンリーの贖罪の気持ちの中で組み立てられたストーリーが現実に終わった瞬間に、新たに再びスタートするんですよね。彼が組み立てたものとはちょっと違っているかもしれないけど、彼がきっかけになって新たな出会いが生まれた。それで少しは・・・すくわれるのかな。
でも本当は自分が幸せになるはずだったのにね。

これ1回観ただけじゃ理解できない構成なんですよね。何度も観ていくうちに、真のメッセージに気付くとかそうゆうタイプの作品です。もしくは、観終わってだいぶたってから。

とにかく、ライアン・ゴズリングの切ない眼差しが、もう・・・最初はこのサイコ野朗なんなんだ?とか思っちゃうんですが、所々で見せるあの表情が、もうダメ。
大切な人を守れなかった悔しさっていうのは、とても大きな渦となって残るのでしょうね。そして、それが空間やら感情やらを歪めて、ちょっと違う世界が覗くってことも在り得ることなのかもしれません。

Forgive me・・・・・ 誰もあなたを責めてはいないよ。って言ってあげたい。

公式HP--→ http://movies.foxjapan.com/stay/


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カサノバ [映画[2006]]

出演:ヒース・レジャー、シエナ・ミラー、ジェレミー・アイアンズ、オリヴァー・プラット他

監督:ラッセ・ハルストレム

原題:CASANOVA                    2005年 アメリカ

『恋愛至上主義』を謳った作品。
人類恋愛史上最も有名な「恋愛の達人」 ジャコモ・カサノバが、真実の恋におちるさまを描く。

舞台は悦楽の都・ヴェニチア。街のそこかしこに誘惑が満ち溢れている街。
そこに暮らす落ちぶれた紳士・カサノバは、今日も情事で大忙し。修道院に潜り込んでいたのがみつかり、半裸のまま教会中を追いまわされることに・・・
屋根伝いに逃げ込んだのは大学の講堂。そこでは男装をした若い女性が、女性の権利と自由を得るために講演してる最中だった。
若い女性の熱弁に聴き入るあまり、追っ手に追いつかれてしまい彼は逮捕されてしまった。

これまで何かとカサノバの尻拭いを引き受けてきたヴェネチア総督も、教皇庁に目を付けられてる今回は、苦肉の策ともいえる条件を出さぬわけにはいかなかった。その条件とは、1ヶ月以内に良家の子女と結婚をし、身を固めて落ちつくというものだった。
自由恋愛をモットーとするカサノバにしてみれば、これは投獄されるに等しい拷問。でも条件を撥ね付けるわけにはいかず悩む・・・彼の目に飛び込んできたのは、聖女の像。それにヒントを得た彼は、ヴェネチア一の美少女でしかも処女の誉れ高い、箱入り娘のヴィクトリアにターゲット決定。

早速求婚に赴くが、父親もカサノバの噂をよ~く存じており、あまり良い顔はしない。が、箱入り娘のヴィクトリアはカサノバからの求婚にうっとり・・・娘の強い希望に後押しされ、あっけなく婚約成立。

が、この様子を眺めてる青年が・・・
彼はヴィクトリアのお向かいの家に住むジョバンニ。彼は以前からずっとヴィクトリアに恋焦がれており、未だ告白も名乗りもあげていない彼だが、いてもたっても居られなくなり、カサノバに決闘を申し込む。

約束の時間に決闘場に赴き剣を交わすも、相手の仮面を外すとそこには例の熱弁を揮っていた女性 フランチェスカの姿が・・・


黙っていればね、ヒース・レジャーも素敵だと思うのよ。いやらしそ~~なニヒル?な笑顔といい、あの目つきといい、セクシーですもんねぇ。
でも、ひとたび口をひらくと・・・・・あの独特の『もごもご喋り』が災いを成して、ガックリとポイントを下げちゃうんですが・・・(笑)
もごもご・・でも、グリム兄弟の時はそれで良かったんです。だって、役柄に合っていたもん。でもねぇ、荒くれカウボーイとか恋愛の達人とかを演ずる場合・・・ちょっと如何なものか?と思っちゃうんですが(笑)

でもまぁ、びらびらのブラウスも、仮面舞踏会のマスク(!)も似合ってたので良いです。
その上、ヴェネチア映画祭時の超短髪にしたスタイルも素敵ですし。演じてる時よりも『素』のときの方が素敵だと思うんだけどなぁ~。

ジュード・ロウとの騒動で注目度を上げたシエナ・ミラー嬢。彼女の作品はアルフィーしか観てないので、よくわからない。でも、公開待機作がずら~~っとあるので、旬なのかな~。

ジェレミーおじさま♪が、これまた笑わせる役で・・・・・コリコリに真面目なんですが、どこかぬけててトンマでお茶目。ダイ・ハードの頃のシャープさは完全に無くなってしまったものの、齢を重ねてでてきた渋みは、もう最高。
エラゴン、とても楽しみです。

三銃士でポルトスを演じたオリヴァー・プラット。ぉおぉぉぉぉ・・・なんてこった。どうしてこんなに変わり果ててしまったのか?まぁ昔からちょっと太目ではあったが・・・。

ジョバンニ役のチャーリー・コックスが、これまた美青年でねぇ。『ドット・ジ・アイ』とか『ヴェニスの商人』に出てたらしいけど、、、全然ノーチェックだったのかしら?おかしいわぁ・・・

レナ・オリンもこれまたおもしろい役柄で。娘のため、家族のため、その実自分のためにゴージャスに奔放に生きる女性を、ぴったんこのはまり役で演じてました。オリヴァー演ずるパプリッツィオに・・・・そっか、元旦那さんも太ってたっていってたから(作品中で)、太った人に弱い女性だったのね~と納得。

舞台が同じようなので、ちょっと『ヴェニスの商人』とかぶる箇所がありましたね。あと、仮面舞踏会のシーンでは、花火から入るので・・・某『マスカレード』シーンを思い出しちゃいました(笑)

基本的に悪人が出てこない作品なので、観ていて気持ちが良いです。
どうなっちゃうの?な展開も、転がってみれば良い方へといくし、皆それぞれ幸せになれるし。あっ、、、プッチ司教だけは違ったわね(笑)
配役の無駄の無さに脱帽です。

公式HP--→ http://www.movies.co.jp/casanova/

最後:ジョバンニとヴィクトリアをヴェネチアに残し、残りはパプリッツイオの船で遠方へ。回想録はジョバンニが書いたという設定。


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ぼくを葬る [映画[2006]]

出演:メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ他

監督:フランソワ・オゾン

原題:Le temps qui reste (TIME TO LEAVE)  2005年 フランス


新進気鋭の売れっ子フォトグラファーのロマンは、撮影中突然倒れてしまい、検査の結果全身に癌が広がっていることがわかった。このまま治療を受けない場合の余命は3ヶ月。ロマンは31歳だった。
手術による切除は無理としても、僅かながらでも可能性の残ってる化学療法を医師にすすめられるが、彼はそれを頑なに拒む。

突然の余命宣告に身体の力が抜けてゆくロマン。

彼は、一緒に暮らしている恋人のサシャに別れを切り出す。突然何の説明もなく一方的に別れを告げられて戸惑うサシャだったが、売り言葉に買い言葉で取っ組み合いの喧嘩にまでなってしまう。
・・・心の中ですまないと詫びるロマン。

彼は久しぶりに両親の家を訪ねる。そこには昔から折り合いの悪かった姉のソフィも子供たちを連れて戻ってきていた。なんとか話を切り出そうにも、いつもの悪いクセで姉に絡んでしまったロマンは、気まずい雰囲気の中、早々に引きあげることに。
父親と2人で車に乗るも、自身の病気のことを告白できなかったロマン。やるせなさに、ただ涙だけが流れてゆく・・・

そんなロマンが次に向かったのは、祖母の住む田舎の家。
彼は祖母には何のためらいも持たず、病気のことを打ち明けることができた。
『おばあちゃんはもうすぐ死ぬだろう?だから僕と似てるんだよ』と屈託無く語るロマンに、祖母は『今夜2人で一緒に死のう』と持ちかける。

祖母の家に行く途中で立ち寄ったカフェで知り合った女性に、帰りも偶然会ったロマン。そんな彼に、彼女は意外な依頼を持ちかけてきた。突飛すぎる依頼にその場では断るも、その後もその事は彼の頭から離れなかった。

仕事を休職したロマンは、残された日々を死と向き合うことで過ごしていった。
あと3ヶ月・・・・・彼は未来に対して大きな決断をする。


余命宣告を受けた主人公が、残り少ない人生で大切なことに気付き・・・というような展開を予想していたので、正直びっくりな展開でした。まさかブロークバック的(笑)展開になるとは・・・(なので、R-15)

でもね、いろいろと考えさせられる作品でしたよ。
若いのに逝かなきゃならない運命。まだまだやりたいことが沢山あるのに・・・

自分の『死』を受け入れることなんて、容易にはできないですよね。心を決めて死への道のりを歩んでゆけるなんて、この主人公はすごいと思いました。
もし自分が告知されたとしたら・・・・・きっとむちゃくちゃ取り乱して、収拾がつかなくなるんじゃないかな~。その場はなんとかしのげたとしても、それから始まるカウントダウンに耐えれるほど強くないし、未練が大きすぎるし。
生まれたときからカウントダウンは始まってるって言われれば確かにそうなんですが、やはり生に対する執着って、、、生まれちゃいますよね。

それに、一番大切な恋人(♂)を哀しませるのがイヤだからって、真実を告げないで別れるなんて・・・・私じゃダメだな。追いすがってしまうよ、絶対(苦笑)

これ、ポスターとかでは子供と一緒に寝てるシーンが出てるんですが、実際にはそれ無理ですよね。結局あれから何ヶ月生きながらえることができたのかは分かりませんが、それは無理だったはず。

とにかく、彼の最期のむかえ方が・・・・・理想的なのか、それともはた迷惑なのか。迷うところです。
切なすぎるよ。


題材が重いのでこうゆう発言は不謹慎ですが・・・これ、主人公がめちゃくちゃいい男!!ついでに彼の恋人役もなかなかナ~イスっ。
『マシニスト』ほどではないにしても、役柄上激ヤセしてるんですが、それでも素敵なの。

公式HP--→ http://www.bokuoku.jp/


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ある子供 [映画[2006]]

出演:ジェレミー・レニエ、デボラ・フランソワ、ジェレミー・スガール、ファブリツィオ・ロンジョーネ他

監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ

原題:L’Enfant                    2005年 ベルギー・フランス


20歳のブリュノと18歳のソニアのカップルと、彼らを取り巻く様々な人たち(主に悪い人たち)の物語。

2人はソニアのアパートで暮らしていた。
ソニアが出産を終えてアパートに帰ると、そこには見知らぬカップルが暮らしていた。ブリュノがお金のために又貸しをしたのだ。自分の家だというのに追い出されたソニアは、乳飲み子を抱えて行き場を失う。なんとかブリュノと連絡をとろうと携帯に連絡するも、なかなか彼を捕まえることができない。

その頃ブリュノは、手下のガキを連れて窃盗の真っ最中。盗品は闇取引き専門の相手を通して売りさばいてるが、どうにも足元を見られてるようだ。
更に手下のガキにもいいようにあしらわれてるブリュノ。

そんな中、ブリュノは闇取引きの相手から、『お金を出して子供を欲しがるヤツもいる』ということを告げられる。

ソニアはとにかくブリュノを連れて役所に行き、子供を認知する書類にサインさせる。晴れて子供の父となったブリュノだが、彼には父親という自覚は皆無だった。
ソニアはどうにかブリュノにまともな職に就いてもらいたいと思ったが、彼はちっとも真剣に考えようとしない。
とりあえず失業保険をもらいに行くも、役所にできた長蛇の列に辟易して、赤ん坊を連れて散歩にでてしまう。

そんな時、ふと闇取引きの相手の言った言葉を思い出すブリュノ。早速電話して尋ねると、取引の方法を指示される。深く考えるまでもなく、ブリュノは取引に応じてしまう。
取引はとんとん拍子に進んで、生まれたばかりの赤ん坊と現金との交換が成立する。

彼は待ちくたびれてるソニアの元へ、空っぽのベビーカーと現ナマを抱え意気揚々と戻って行った。
そして彼はソニアに、『子供ならまた作ればいいさ』と。
それを聞いたソニアは、卒倒してしまう・・・・・


ブリュノに父性がないとか、ただ単にそういうことだけじゃないと思います。病巣はもっと深いと思う。
確かに妊娠も出産も女性側の仕事だし、男性にとっては自分の子供という実感というのは感じにくいことなのかもしれませんが、男女の違いだけでどうのこうの・・・じゃなくって、社会の中の色々なことが要因となってるんですよね。
彼らを取り巻く環境が劣悪すぎ。
子供を盗品の売買のように気軽に売ってしまったブリュノには、沢山のものが欠けてるんですよね。

ソニアは愛するブリュノとの間に生まれた子供を、まさしく愛の結晶とみて愛おしんだのでしょうが、ブリュノはイマイチ「実行→結果(結実)」という事がわかってなかったのではないでしょうかね??

今現在の日本では、ここまで酷いことは起きそうにもないですが、でも知らない世界というのは存在しますからねぇ。どうなんだろう?
でも、若いカップルといったからって、即育児放棄とか幼児虐待に結びつくってものでもないでしょうし、その決め付けは危険ですよね。その容易な決め付けが、更に彼らの居場所を狭めてる。
この作品中でも、ソニアには若さを補うくらいの愛情があるし、ブリュノも子供が憎くってとか嫌いだから、という感じではなかったので、きっと自覚さえ持てれば巧くいくと思うんですよ。

とにかく、遠そうで案外身近かもしれない話題を扱った作品です。
大人になれないのに、大人になってしまった人たちのお話しです。

公式HP--→ http://www.bitters.co.jp/kodomo/


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トランスポーター2 [映画[2006]]

出演:ジェイソン・ステイサム、アレッサンドロ・ガスマン、アンバー・ヴァレッタ、ケイト・ノタ他

監督:ルイ・レテリエ

原題:Le Transporteur II                2005年 フランス

マイアミへやってきたフランク・マーティンは、これまでの危険な仕事から足を洗い、静かに暮らそうとしていた。そんな矢先に彼が引き受けた仕事、それは裕福なビリングス家の子供専属運転手。ピンチヒッターとして、本職の運転手が戻るまでの数ヶ月の契約だった。
ぎこちないながらも、その子供ジャックと徐々にうちとけていったフランクは、この簡単すぎる仕事をそれなりに楽しんで行っていた。

その日も変わりなく過ぎるはずだった。
お誕生日会の準備におわれる母親の変わりに、休日出勤で病院への送り迎えを任されたジャックは、待合室に入るなり只ならぬ雰囲気を察知する。

異変に気付いたフランクが診察室に入ると、医師に変装した何者かが、嫌がるジャックの腕に何かを注射しようとしていたのだ。
なんとかジャックを賊の手から救ったフランクだったが、相手は完全武装していた。銃弾の雨のなかを潜り抜け、なんとか危機を脱した2人だったが、相手もただでは引き下がらなかった。
家の門までたどり着いてホッとしたのもつかの間、ジャックの額に照準があたってることを知らされたフランクは、仕方なく敵の言いなりに。

車ごと、フランクごとジャックをさらった敵の目的はどこにあるのか??

 


むっちゃくちゃかっこえぇ~~~!!
とにかく、すばらしいドライビング・テクニックにうっとり~♪

もう、やっぱアウディはいいねぇ~。好きだわ。色も形もとてもかっこよい。
そして、私の大好きな車、ハマーも出てきたし(一瞬だった・・)♪あぁ、やっぱり欲しいな~ハマー。エコカーの時代に逆らうみたいでちょっと抵抗を感じますが、でもあれいいわぁ・・・
それから、なんといってもランボルギーニ ムルシエラゴ・ロードスター。かっこよすぎです♪ ステアリング部分についたパドルでシフトチェンジしてるの?んも~、、、めっちゃかっこよい。F1みたいだぁ~。あぁ、、、オーナーになりたい。運転したいっ!!

ま、それはいいとして、前作の内容、ほぼ忘れてました。
なので、あのお料理好きの警部がどんなキャラで出てたのか?とか、全て忘れ去ってるし。

リュック・ベッソンの女性の好みって、とっても不思議ですね~。広末はおいておいて、彼ってモデルタイプが好きなんでしょうかね?今回のあのクレイジーな女性もモデル出身だし。(でもね、どうしても“小洒落た研ナ○子”にしか見えなかったの。ごめんなさい!でもきっと、ショウの時に観たならば、めちゃ素敵なんでしょうね~←フォローフォロー・・笑)あぁ忘れてた、そういえば元妻ミラもモデル出身でしたねぇ。

とにかく、リュック・ベッソンは日本が好きなのでしょうか?それとも大嫌いなのでしょうか?それは解りませんが、今回のルール無用のニュー・タイプ剣道がとてつもなく風変わりで面白かったです。

ジェイソン・ステイサム。どうみても、どこからみても悪役顔なんですけどね~(笑)。あのオデコの具合とか、たまらなく好きです。そしてあの声も好き。

悪役のアレッサンドロ・ガスマン。彼はイケメン率の高いイタリア男なんですが、なんか・・・(笑)まぁすっごく悪そうな雰囲気でてたし、『まともな顔になったデル・トロ』って感じもしてましたし、悪役としてはまぁ良いか?(お?そのデル・トロは、次回作はチェ・ゲバラの役ですかぁ??うわぉ)

ところで、最後にはハッピーエンディングを迎えてるんですけど、フランクがちょっとかわいそすぎっ。ほのか~な期待を胸にお見舞いに行ったのに、期待のモトは理解の無いおバカ夫とほんわかムードに戻っちゃってるし。あ~あ・・・。オードリーも期待もたせちゃいかんって。


 最近いろんな映画の中で、iPodが使われまくってます。外付けHDDになるのは知ってましたけど、よくまぁあんなに使いこなせるもんだねぇと感心しきり。普通使いでも四苦八苦してる私じゃぁ・・・データ吸い出す前に見つかってるよ。

とにかく、思わず突っ込みを入れたくなるシチュエイションが次々に出てくるんですが、まぁねこれは頭を空っぽにして楽しむ作品だと思うので、それでいいんですよね。それに、戦い方が面白いし(剣道もどきのシーンしかり、消防ホースでのシーンなどしかり)


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オーメン [映画[2006]]

出演:シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック、リーヴ・シュレイバー、ジュリア・スタイルズ他

監督:ジョン・ムーア

原題:THE OMEN                    2006年 アメリカ  

千年紀が終わって、バチカンは暇かしら?と思ったら、そうでもなかった。
だいたいズレがありますからね。キリストの生年からして、ズレがありますし。
だから、ん~~・・だいたい前後10年くらいは気が抜けないのかしらねぇ?

あまりにも有名な『オーメン』シリーズのリメイク作です。
神に守られた世界に産み落とされた、獣の刻印を持つ悪魔の子がもたらす災疫のお話。

6月6日早朝、アメリカ人外交官のロバートは、赴任先のローマの病院で妻が産んだ子が死産だったことを聞かされる。ショックを受けるロバートに追い討ちをかけるように、妻のケイトは二度と子供を産めない身体になってしまったことをしらされる。どうしたらよいか解らず、絶望の淵に追い詰められたロバートに、病院の神父がある事をもちかける。それは、時を同じくして出産された子供のことだった。その子の母親は出産時の事故で死亡してしまい、しかも彼女には身寄りが無く生まれた子供の引き取り手がいない、というものだった。
目が覚めた妻に子供の死産と自身の身体について告知するのは酷だと考えたロバートは、神父からその子供を受け取ってしまう・・・・

その子供はダミアンと名づけられ、両親の愛情に包まれてすくすくと成長していった。
そんなある日、ロバートにロンドンへの栄転の話が舞い込む。懇意にしてるスティーヴが大使に就任されたのに合わせて、副大使として英国に赴くのだ。
が、突然スティーヴが事故により命を落とし、急遽ロバートに大使の座が巡ってくる。

それを期に、ロバートの周りで様々な事が起きはじめる・・・・・


死に様が凄まじくスタイリッシュ。ブレナン神父とかカメラマンのジェニングスとかなんて、とってもきれいに『偶然』によって殺されてますよね。
だけど・・・ミア・ファローがちょっと行き過ぎてたかな?って感じます。悪魔の手先なのであれくらいでいいのかもしれませんが、彼女の狂気に満ちた薄い笑顔とか何もかもが、役を越えてはまりきっていたので、ちょっとイヤでした。

とにかく、これは脇でいい味を出してる役者さんが集まって作られた作品。
ジェニングスを演じたデヴィッド・シューリスは『アズカバン・・』でルーピン教授役でいい味出してたし、ブレナン神父役のピート・ポスルスウェイトは『ダーク・ウォーター』と『イーオン・・』でいい味出しまくってたし。
ほぼ主役のロバート役のリーヴ・シュレイバーにいたっては、『スクリーム』で大活躍して『ニューヨークの恋人』でもいい感じでしたし。
主役張り系役者の居ない作品ですが、なかなか良かったと思います。

オリジナル版は、何度も観る機会があったのに、完璧に最後まで観てないんですよ。幼い頃は怖くて、今は面倒くさくて(笑)
なので、どこらへんがオリジナルと違うのか?そもそもどうゆう展開なのか?がイマイチつかめてないのですが、これを観て少しは理解できたかと思います。 


あの黒い犬、どうしても『笑う大天使』の中のダミアンを思い出しちゃって。思わず笑みが・・・
「笑う大天使」の中でのダミアン(犬)は、とっても忠実に真っすぐにおバカ(笑)映画化真っ最中ですが、あの犬はどのようにするのかしら??ちょっと不安。


大統領とお手々つないで、後ろを振り向いたダミアン・・・あまり邪悪過ぎない含み笑いが、怖さを倍増させますね。普段の生活の中に溶け込んでる悪を垣間見るようで。
兎にも角にも、すべては悪魔の手の中に握られてるような・・・
新たなる恐怖の幕開けですね。

これ、物語に敬意を表して、6月6日に観にいきました~。


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心霊写真 [映画[2006]]

出演:アナンダ・エヴァリンハム、ナッターウィーラヌット・トーンミー、アチタ・シカマーナー他

監督・脚本:パークプム・ウォンプム
       バンジョン・ピサンタナクーン

原題:SHUTTER-Kod Tid Vinyarn            2004年 タイ

ん・・最近こんなんばっかり観てるなぁ。

カメラマンのタンと恋人のジェーンは、友人の結婚式からの帰り道、突然目の前に現れた女性を撥ねてしまう。運転していたジェーンはうろたえるが、タンにとにかく逃げようと言われ、彼女はそれにしたがってしまう。

数日後、母校の大学で卒業式の写真を撮っていたタン。
そのフィルムを現像したタンに、衝撃が走る・・・。そのフィルムには写るはずのない何かが写っていたのだ。

事故の事が気になって仕方ないジェーンは、タンと共に病院やら警察やらで事故記録を調べるが、それらしい事故は起きてないことになっていた。どういう事か不思議に思った2人は、様々な手がかりから『心霊写真』というキーワードに行き当たる。そして調べを進めるうちに、それはとんでもない方向に彼らを導こうとしていた・・・・・


タイであの『the EYE』を抜いて記録的ヒットとなった作品ですって。
しかも、作品中で使用してる心霊写真は全てホンモノとか・・??パソコンで偽造してるシーンもでてきましたが、あれも含めてホンモノってことでしょうかね?

タンが、いつまでも思い悩むジェーンに、『あれは事故だったんだよ』となだめるシーンがあるんですが・・・・その事故ってのが立派な犯罪だろうっ!!!って思わずツッコミ(笑)男女間の痴話喧嘩でもあるまいし、事故って表現・・・・第一そのまんまだし。

なぜその女性が出てきたか?のネタがバレてしまうと、この女性に対する同情も出てくるのですが、とにかく登場のさせかたが巧いっ!!!怖いっ!!
だって、偶然じゃないんだもん。この人を狙ってピンポイント。すご~い。(・・・って当たり前ですって)

とにもかくにも、このタン&イケテナイ仲間達、こりゃいけないね。こんな男は恨まれてとーぜん。特にタンは、最後の最後まで嘘をつき続けてたし。自業自得です。

実際は(試してないから解らないが)、死んで恨みを晴らすなんてことは不可能なんですが、これはねぇ、こんなこともあってもいいかな~って思える。だって、やりきれないでしょ?悪いことをした人がのさばってるなんて。

公式HP--→ http://www.tsutaya.co.jp/cinema_sp/shinreisyashin/
ハリウッドがリメイク権を購入したらしいです。そちらも楽しみ~。



心霊写真・・・実は持ってます(笑)。ディ○ニー・シーのギョウザドッグ売り場の近くの滝?みたいな所で撮った写真に・・・・・ぎゃぁぁぁぁぁ・・・・(笑)
ホンモノかどうかは判りませんが、細工してない(出来ない)し、現像はパーク内でしたし。あれはなんだったんだろう??
この作品を観る限り、なんか撮った方に問題があるみたいだから・・・・・え?私??


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変態村 [映画[2006]]

出演:ローラン・リュカ、ジャッキー・ベロワイエ、フィリップ・ナオン、ジャン=リュック・クシャール他

監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ

原題:CALVAIRE            2004年 フランス=ベルギー=ルクセンブルグ

その邦題に誤りはないですね!!(断言っ)
これ以外にないです。これ以外に付けようがありますか??そうゆう内容です。

イマイチ冴えなくて、尚且つ売れない地方巡業専門歌手が陥る恐怖の世界。

老人ホームでのクリスマス・ライヴ(?)が終わり、追いすがるおばぁちゃまや女性職員の手を振り切って向かったのは、次のライヴ予定地南フランス。だが、途中で道に迷い、更に急制動のせいで車が故障してしまいその上土砂降りで、マルクはなすすべを失う。そんな彼の目に飛び込んできたのは、擦り切れたペンションの看板。彼に級ブレーキを踏ませた張本人の案内で、そのペンションにたどり着き、彼はとりあえず一晩お世話になることに。

ペンションのオーナーはバルテルという中年男性。自称元コメディアンという彼は、同じアーティスト仲間であるマルクを大歓迎する。女房に逃げられてから気分が塞ぎこみがちだという彼は、久しぶりに笑顔を取り戻す。そして、親切にもマルクの車の修理を頼んだり、直るまでゆっくりするように彼に申し出たりと、何かと世話を焼きはじめる。

が、そんなバルテルがマルクに一つの忠告をする。
『村には近づいてはならない』
そしてマルクがその忠告を破ったとき、恐怖の幕が切って落とされる・・・・・


カンヌで上映の際に、物議を醸したらしいですねぇ。でもまぁ、あそこは何にでもとりあえず反発するから・・・あまり当てにならないけど。

とにかく、、、なんなんでしょう?大学祭とかでやってる自主制作映画の延長??とにかくすごい。

なにがすごいって、ストーリー展開がむちゃくちゃ。まぁね、まっすぐ1本のラインに沿ってる(主人公がとことん不幸になる)のですが、そのもっていきかたが絶妙なのかそれとも稚拙なのか・・・紙一重(ではないのでしょうが・・笑)

そして、このショボイ歌手。自前のマントをひるがえし、颯爽と歌う姿はトンデモナク凄い。角度によっては素敵に見えちゃう所も、スゴイ。

残念なのが、村人がそれ程狂気に満ちてなかった気がするんです。ただ、豚さんを相手に×××してたってだけで、それだけではちょっとインパクトが薄い気が。予想としては、宿屋のおやじさんはまともな人で、彼の忠告を聞かずに村に足を踏み入れたマルクが、とんでもない目に遭う・・・だったんですが、はずれちゃった。

これ、上映が終了しても立ち上がる人がほとんど居なかった。内容が衝撃的でしたからね~(あらゆる意味で・・笑)。その展開の強引さと暗さに唖然としていたのか、場内の明かりが点いてもしばらく動けないでいる人もけっこう居たように思います。
これはねぇ、あえてオススメは出来ない作品なんですが、本当に何か機会がありましたら、是非お手にとって観ることをススメます。って、すすめてますね。
同じ映画館で、期間限定上映として『トカゲ女』と『少林キョンシー』という作品を上映してたのですが、私は残念ながら観に行けなかったけど・・・同じような感じだったのでしょうか?そこがちょっと気になります。

えーっと・・・・・Vフォー・ヴェンデッタを彷彿とさせるシーンがありましたが、被写体が美女vs冴えないオッサンでは、同じシーンでも全然印象が違う。


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ブギーマン [映画[2006]]

出演:バリー・ワトソン、エミリー・デシャネル、トリー・マセット、スカイ・マコール・バチュシアック他

監督:スティーブン・ケイ

原題:BOOGEYMAN                     2005年 アメリカ

これ、どれくらい怖いかって???それはねぇ・・・

    コーヒーこぼすくらいっ!!!
   顔にまで鳥肌が立つくらいっっ!!!

親から子に受け継がれる物語・・・クロゼットに棲む魔物“ブギーマン”のお話。
これは小さい頃に聞かされたこの話に怯え、実際にソレを目撃してしまった息子のお話です。

ティムは父から聞かされたブギーマンのお話に怯えきってる8歳の少年。その風の強い夜も、彼は怯えていた。ベッドサイドに置かれた人形も、天井から吊るしてあるモビールも、椅子にかけてある服さえも、生のある魔物に見えてくる。そして、その音はクロゼットからし始めた・・・・・あわてて毛布をすっぽりと被りベッドで震えてるティムの毛布を剥がしたのは・・・・・・・・・・父親だった。
何かが居ると確信してるティムは、父に部屋を見てもらうことに。
窓の影にも、ベッドの下にも、どこにも何もいない。そして最後に父が開けたクロゼット。最初は何も無かったのだが、突然影のようなものが現れて、父親を乱暴に強引に闇の奥へ連れ去ったのだった・・・・

その日以来、暗闇とクロゼットがトラウマとなって、彼を苦しめる。
父親はクロゼットに引っ張り込まれたんだ!と主張するも、誰にも信じてもらえず、仕舞いには精神科でのセラピーを受けさせられる羽目に。
誰一人信じてくれないと解った彼は、それ以来口を閉ざすように・・・・・

それから15年。今は都会で雑誌の編集者としてバリバリ働くティム。お年頃なので、彼女との結婚話も進んでいる。が、感謝祭を彼女の家族と共にお祝いしている時に、伯父から母親死亡の報せが入り、急遽実家に戻ることになる。

自分を恐怖に陥らせたクロゼットのあるあの家に、ティムは再び足を踏み入れる。そして、ソレは確かに今もココに・・・・・

以下、ネタバレしてると思う。


ものすっごい怖い。
オーメンのように首が吹っ飛んだり、鋭いものがグザリっ・・って感じで視覚的に直接怖がらすのではなく、音とか雰囲気とかで精神的に怖がらすんだもん・・・。何度ビクビクっとしたことかっ!!!(笑)

これって、本人がトラウマ&恐怖を克服しない限り、本人の周囲の人が被害を被るの??どこに逃げてもダメなのかしらね~。コワイコワイ。
時間が前後してる箇所もあったけど、あれももしかしたら本人しだいで結果が変わるのかなぁ?自分の幸せしか考えていないであろう彼女も、助かったかもしれないの??(まぁ助からなくても可だけどね・・笑)

事情のある少女、彼女は怖いというのはないですね。同じような存在で、『シックス・センス』のベッドの下かなにかに居た少女、彼女は怖かった。あれは格別!!

最後だってさ、ヤツは消えたっていってたけど、もしかしたら油断した所にやってくるんではないか??とドキドキしちゃって。頼むから、クロゼットの前でボーっとするのはやめようよー(泣)


怖くてブギーマンの顔をよく見れなかったよ・・・また行こう。

サム・ライミ、ホラー系作品の監督しないのかな??待機作品は多いんだけど、全部プロデューサーになってる。


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スポンジ・ボブ スクエア・パンツ [映画[2006]]

声:トム・ケニー、ビル・ファッガーパッケ、ジェフリー・タンバー、スカーレット・ヨハンソン他

監督・脚本:ステファン・ヒーレンバーグ

原題:THE SPONGEBOB SQUAREPANTS MOVIE  2004年 アメリカ

デヴィッド・ハッセルホフぅぅぅぅ~~~~ぅ!!!
ほんと、仕事を選びませんなぁ。

物語は、海の底の町『ビキニ・ボトム』が舞台です。

海底都市『ビキニ・ボトム』の人気バーガー店『カニカーニ』の2号店がオープンすることに。自信家のスポンジ・ボブは自分こそが店長に選ばれると大張り切り。マスコミが集まる発表会場に、颯爽と登場したスポンジ・ボブだったが・・・『子供だから』という理由で、彼は店長にはなれなかった。

自分で店長昇進お祝いパーティを企画していたスポンジ・ボブ(海綿)は、親友のパトリック・スター(ヒトデ)と共にパフェのやけ食いを始める。

と、そんな中、策略をめぐらす男が・・・。彼の名はプランクトン。カニカーニのライバル店なのだが、カニカーニの人気の裏で彼は苦渋を味わっていた。
そんなプランクトンが、最後のプランを実行に移す。
それは、王様の大事な王冠を盗み、それをカーニの仕業にし、彼が捕まってる間に『カーニバーガー』のレシピを盗むというものだった。
彼の計画はとんとん拍子に巧くいき、レシピも彼の手に・・・そして更なる悪事に手を染め始める・・・・・

一方スポンジ・ボブは、今にも王様の逆鱗に触れて処刑されそうなオーナーのカーニさん(カニ)を助けるべく、王冠を取り戻す旅にでることを決意する。
王女ミンディの力添えもあり、処刑の期限を延ばしたスポンジ・ボブ&パトリックは、怪物サイクロプスの待つ危険な都市、シェル・シティへ向かう。

そんな彼らを追いかける黒い影が・・・それはプランクトンの雇った殺し屋デニスであった・・・。

期限内にシェル・シティにたどり着き、盗まれた王冠を無事取り戻せるのか??
ユルイ旅が始まる・・・・・

 


映画館で観るのは・・・あまりおすすめしませんが、DVDなどで機会がありましたら、この『クダラナサ&ユルサ』を実感してみてください。・・って、これって人気のアニメ番組らしいですねぇ。私知りませんでした。

内容は全然ちがうかもしれないけど、なんか・・・『不思議な国のアリス』を思い出しちゃいます。(貝とかが出てくるからかな?)
最初実写で出てきたから、え?そういう映画?とか思ったら・・・・・ものすっごい画質の荒いアニメだったぁ・・・。最近の繊細なアニメに慣れてしまった今、これはキツイ(笑)だけど、そこがまた堪らないかもしれないけど(笑)
登場人物も“これでもか~!!”ってほどショボいキャラクターだし。

私は吹き替え版しか上映がなかった為、泣く泣く吹き替えを観ましたが、字幕版のゲスト声優はなかなかだったようです。
とってもチャーミング(とは言えない)王女のミンディは、スカーレット・ヨハンソン。あまりにもギャップありすぎ(笑)
そして、殺し屋なのに変なキャラ、殺し屋デニスは、アレック・ボールドウィン。なかなか豪華♪

そして実写で登場のデヴィッド・ハッセルホフ。これは、彼の出演してる『ベイ・ウォッチ』のキャラのまんまの登場らしいです。が、肝心のソレを観たことないから・・なんかよく解らなかった(笑)。なのに、面白い。ベースを知ってても知らなくても通用するギャグなのでした。
彼は『ナイトライダー』の頃はかっこよかったのに・・・いつから路線変更したのかしら??(笑)

話の展開もそうですが、設定もアニメの質(そのものよりも、ベース)や意味のない実写映像にぶっとび~~な作品です。

公式HP--→ http://www.uipjapan.com/sb/top.html


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