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隠された記憶 [映画[2006]]

出演:ダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ、モーリス・ベニシュー、アニー・ジラルド他

監督:ミヒャエル・ハネケ

原題:CACHE(Hidden)            2005年 フランス・オーストリア・ドイツ・イタリア

テレビ局の人気キャスターであるジョルジュは、敏腕編集者の妻と一人息子とともに幸せに暮らしていた。
そんな普遍的な幸せな日常に、ある日小石が投げ込まれる。
それは送り主不明のビデオテープだった。ジョルジュの家が延々と映ってるだけのテープ。
そこには、家を出入りする家族の姿が淡々と撮られていた。
不安に思ったジョルジュであったが、何者かの悪質ないたずらと決め込み、そのままにしてしまう。

が、再び同じようなビデオ・テープが不気味な絵とともに届く。
そこには首ちょんぱされた人間の絵が稚拙な描写で描かれていた。
それからもビデオ・テープは送り続けられ、仕舞いにはそれぞれのプライベートなシーンを盗撮したようなものまで届くようになる。

とうとう我慢できなくなり警察に駆け込むジョルジュだったが、警察は何か事件が起きるまでは動いてくれないという。

そんな彼らの心に巧みにビデオ・テープは入り込み、疑惑が疑惑を呼び、家族同士の不信感が煽られてゆく。
そして、その均衡が崩れ去ろうとしてるその時、ジョルジュは遠い過去に忘れてきた『小さないたずら心』をおぼろげながら思い出す。
そしてその記憶を確認するために実家に母を訪ねるのだが、成功してからというものの母親の元を訪れる回数も減った息子に、親身にとりあうようなお人よしではなかったため、詳細は解らず仕舞い。

記憶の片隅に残るわずかなヴィジョン・・・・彼はそれを紐解き、真実にたどり着くことができるのか?そして犯人の狙いは一体なんなのか?


これ、ちょっと前に話題になった世界一の『頭突き』問題にかぶりそうな、そうゆうテーマですね。
そちら方面に疎いので、本筋のテーマを絞り込めなかったのですが、まぁなんとなく感じはわかる。

幼い頃についた嘘が原因で罪悪感に苛まれる、成功した男性の陥るエア・ポケットみたいなもの?

私も子供の頃は、小さな嘘、しかもつまらない保身のための嘘なんていうのは、身に覚えが沢山あるんですよね~(笑)なんか・・・・それを今更言われたら、命がいくらあっても足りないくらい。
子供にとっては(というか嘘をついた当事者)他愛の無いことなのかもしれませんが、もしそこに弱い立場の第三者が絡んでいた場合、それの波紋っていうのは果てしなく拡がりをみせてしまうのでしょうね。それを考えると空恐ろしいのですが、小さな子供がそこまで考えれるか?というと、答えはノー。ただ単に、今現在のことしか考えてませんよね。
だから根にもたれてたりすると、当事者には自覚が無いから、新たな事件の始まりになってしまうんですよね。そうしたらもう誰が最初に・・・っていうのがこんがらがってしまう。

この息子役の子がかわいい。くりんくりんのくせっ毛がキュートです。


実は・・・最後まで、ビデオを撮り続けてた犯人も、その意図も全然理解できなかったのですが(笑)
ほら、小さい頃の小さな罪の当事者は衝撃的な死を迎えちゃうし、よくわかんなかったんです。
あのシーンはとんでもなく衝撃的なのですが、これはR指定はついてないんでしょうかね?そうだとしたらすごい思い切ったことをしたわね、映倫さんも。


これは、どこにでも潜んでいるようなものを題材にしてるからね~。怖いのよ。
どんなに幸せそうに見えてる間柄でも、何かのきっかけでグズグズに崩れてしまう可能性があるという、形のない絆の脆さみたいなものを巧く表現してると思います。

公式HP--→ http://www.kioku-jp.com/


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