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タブロイド [映画[2006]]

出演:ジョン・レグイザモ、レオノール・ワトリング、ダミアン・アルカザール他

監督:セバスチャン・コルデロ

原題:CRONICAS                2004年 メキシコ・エクアドル

マスコミ取材の脆い点をついた作品。

子供ばかりを狙う連続殺人鬼“モンスター”を追って、マイアミからエクアドルへやってきた、タブロイド番組の人気レポーター、マロノとクルーたち。
早速被害者の葬儀の模様を取材するが、その最中目の前で交通事故が発生する。被害者は連続殺人の被害者の双子の弟。葬儀に集まっていた村の人々は、事故を起こした男を車から引きずり出し、集団でリンチを加えはじめる。彼が車をどかそうとエンジンをかけたため、逃げると勘違いしてのことだ。そばで事態の収拾にあたっていた警察も、手出しできない有様だ。その上、冷静さを失った被害者の父親が、彼に灯油をかけて火をつけてしまう。その様子を余すところなくカメラに収めたマロノたち。それが夕方のニュースで流れると、この事件の注目度は更にアップする。

被害者の父親は殺人未遂で、被疑者の男ビニシオは事故の過失を問われて、それぞれ留置所に入れられていた。
事件と事故で一気に2人の息子を失った父親に取材すべく留置所を訪れるマロノたち。そのマロノに、ビニシオが取引をもちかける。
自分が知っている『モンスター』の情報をあげるから、番組でこの事件を取り上げて自分の冤罪を晴らして欲しいというものだった。

確証のない条件を鵜呑みにすることなど出来ないマロノたちはビニシオの要求を突っぱねるが、彼は犯人しか知りえない情報をマロノたちに提供する。それは未だ見つかっていない少女の遺体の在り処だった。
ビニシオ指定の場所を掘り起こし、目指すものを見つけたマロノたちは、ある決断をする。これを番組独自のスクープにしよう、と。

が、ビニシオへの取材を続けるうち、増していくのは彼に対する疑惑だけ・・・彼が犯人なのか?自分は名声と引き換えにとんでもない事をしでかそうとしているのか?疑心暗鬼の中、事件が一人歩きしてゆく・・・・・


勘違いしちゃってるレポーターって多いですよね。自分たちはあたかも善の代弁者だと思い込んじゃってるから始末に負えない。冤罪を煽る煽る。
被害者の人権なんて紙切れのようなもの。言論の自由の名の下、根掘り葉掘りおもしろおかしく報道されてゆく。まさしく死人に口なし。
全てがダメというのではなく、そうゆう暴挙がまかり通ってる現状があるのが問題。

それはそうと、これを観たのはもちろん、ジョン・レグイザモを見る為。
でもね、彼、脇で演じてるときはキラリと光る何かを発揮するんですが、これではそれが弱かったような・・・題材が重いからかなぁ??ちょっと彼の良さ(アクの強さとか)が潰されてたような・・・。もっと彼の良さを発揮できるような作品で主役をはってほしい。

そして注目なのが、カメラマン役をしたホセ・マリア・ヤズピック。んむ?なんかどこぞで観た名前が・・(笑)演技で注目ではなく、ただ単に顔が好みだたらというオチですみません(笑)

あと、ロハス警部を演じたカミロ・ルツリアーガ。おじちゃんですが、なかなか渋めでいい感じです。監督などをしてるらしいですね。

人の不幸をくいものにしてスクープをものにし、あまつさえ名声をあげようなどと虎視眈々と狙ってるレポーターたち。サスペンス劇場の主人公でも、名探偵でもないのに!!なんかありえそうな話だから、怖いよね。
後に投げかけてるものがずしりと重い・・・


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こんばんは。TBさせていただきます。
うすうす(?)気づいていましたが、濃い顔好きなんですね!今作ではジョン・レグイザモのアクの強さは出ていませんでしたね。もっとガツガツネタを取りにいって、墓穴を掘っていく話と思いきや、そうでもなかったんで、彼が利用された映画になっちゃいましたね。
by (2006-06-19 01:51) 

まみりん

ジーコさん、こんばんは~~。nice&TBありがとうございます。
あぁ、勘付かれてました??(って、バレバレです)
私もレグイザモのアクの演技を期待して行ったので、あのなんともあっさりな普通な行動がちょっと不満でした。
だって、これまでチョイ役であんなに目立ってたのに・・・ほんと残念。
しかも事件解決しないまんまだし(苦笑)
でも、生々しいドロドロとした人間関係なんかの描き方は、まぁ良かったのかなぁ??と思ってます。
by まみりん (2006-06-20 22:30) 

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