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犬は勘定に入れません  あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 [本・海外]

やっと読み終わった~。これは・・・ジャンルはSFなんですよね?でもこの軽快さはなに??こんなに笑えるなんて!

SFにありがちな、難しい言葉ばかりの羅列は比較的少ないので、読みやすいです。

登場人物のツッコミの『間』が絶妙ですし。

ジェローム・K・ジェロームの『ボートの三人男』にオマージュをささげてますが・・・ほんと、そのとおりです!!ボートの三人男の軽快な感じが活きてますよ~。各章の先頭に、その章の流れみたいなのが箇条書きで書いてあるのもボートの・・と同じで良かった~。

設定は、時間旅行が普通に行われてる未来。オックスフォードの史学部の学生ネッド・ヘンリーが、何がなんでもロンドン大空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂の再建を細部に至るまで忠実に再現しようと躍起になってるレイディ・シュラプネルに、時空を超えて振り回される物語です。

ネッドは人類の歴史を左右するような大事な任務を帯びてるのですが、本人にはその意識がない。そうですよね、無意識の状態が一番良い結果を導き出せるんでしょうね。これヘンに任務に対する責任感とかを持ってたりしたら、更に悪い方へと流されちゃうだろうから・・・ベストな選択なんでしょうね。

レイディ・シュラプネルは出番は少ないのですが、強烈なキャラクターなので存在感がすごいですね。狂信的なまでに拘ってる『主教の鳥株』が、ろくでもない代物って所もとってもユーモアがあってよいです。

あと、他の登場人物も皆面白いです。おバカなお嬢様のトシー、とってもチャーミングです。お嬢様はおバカにかぎりますね。だって容姿も可愛らしいんですよ?これで賢かったら、反感かっちゃうもんね。時々イライラさせられるそのおバカぶりなんですが、彼女はレイディ・シュラプネルの遠い祖先。なんか、通ずるものがあるみたいです。そこらへんのネッドの反応も面白いです。

常に自分の周りの調度品に気をつけながら器用に気を失うミアリング夫人(トシーの母親)も、ナイスなキャラですよ。

ネッドがヴェリティに対する恋心を、タイムラグのせいにして語るのも面白いです。本人さえ解らない状態なんですが、でもやはり恋心はタイムラグでもなんでもなく、純粋なんですよね。ん?でもこれって・・・『スキー場で出会うと相手を何倍も魅力的に感じる』法則に当てはまりませんか??

途中で「ボートの三人男」と行き会いますよね~。そこも楽しい設定でよかったですよ。もう一度、ボートの・・を読みたくなりました。

 

犬は勘定に入れません -あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

コニー・ウィリス著           早川書房


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デセプション・ポイント -ダン・ブラウン- [本・海外]

デセプション・ポイント 上・下       ダン・ブラウン著 

角川書店 2005年4月発行  

今回のは、ロバート・ラングドンのシリーズじゃなくて、国の機関に勤める女性が主人公のお話です。

NASAが極地の棚氷の下から発見した、地球外生命体のはっきりとした痕跡が残る隕石をめぐり、繰り広げられる情報操作。次期大統領選も絡み、しかもその対立候補として急進しているのが、主人公レイチェルの父であることから、彼女も陰謀の果てしない渦に飲み込まれてゆき、命の危険にまでさらされる事に・・・・・

ダン・ブラウン氏の書く物語、これまで出てる2作品共、上・下巻の2冊組みなのですが、細かく分かれているために、思っていたよりも早く読み進める事ができます。それはどの作品に対しても言えます。とても読みやすい書き方をしてますね。そこも巧いな~と唸っちゃう所なんですけどね。

天使と悪魔、そしてダ・ヴィンチ・コードときて、次も共通の主人公の活躍を見たかったのですが、それはもうしばらく待たないといけないみたいです。

最初の頃は、読みやすいといってもそれほどの動きが無い為に、ちょっと退屈気味になるのですが、中盤を過ぎたあたり、死んじゃいやだと思ってた人と、死んでほしいと思ってた人の立場が逆転するあたりで、パっとひらけて、ぐいぐい物語の中に惹きこまれてゆきます。(あぁ、でも意外な人が・・・) 後半からのスパートが見事です。

途中で何度も、自分が肩入れしてる登場人物達がどうなるのか、知りたくて知りたくてしょがなくなり、大きな誘惑との戦いを強いられました。でも、今回は何度も訪れる誘惑を見事断ち切り、最後まで読みきることができました。あぁ、快感です!!!

『もうダメだー』の寸前の所で、ポンポンとリズミカルに展開していくので、ハラハラドキドキで楽しませてくれますね~。

オープンウォーターを観た後だったので、『それ』らしいシーンが別の意味で楽しめました。

それ にしても、ダン氏の専門知識の深さに、とても驚かされます。前作は宗教学。そして今回は天文物理に地球物理学。幅が広いですよね~。大好きな作家さんです!!

でも、超巨大なワラジムシって・・・・すごく抵抗があります。そして、『甲殻類は本質的には巨大な海の虫だ・・・』のくだり・・・・もっと抵抗を感じちゃいます!!

 デセプション・ポイント 上 デセプション・ポイント 下


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ハゲタカは舞い降りた [本・海外]

ドナ・アンドリューズ著でハヤカワ・ミステリ文庫から出版されてる本です。シリーズものの4作目ですね。1作目から順に挙げると

『庭に孔雀、裏には死体』 『野鳥の会、死体の怪』 『13羽の怒れるフラミンゴ』 

です。女性が活躍するタイプのミステリを読みたい方にはオススメできます。非常にライトなので、気負うことなく読み進められます。読んでいて疲れないですね。(未読ならば、1作目から順に読んだほうがベターです。)

・・・え~っと、でも私、読了するのにちょ~っと時間かかっちゃった。恋の病で胸がいっぱいだから・・・・・な~んて。いつものように、外タレさんにのぼせ上がってるだけなのですが。

次はなにを読もっかな~って考えてたんですが、やはり軽いものにしないと、と思います。本に集中できる時期じゃないんでね。ホント、困り者ですよ、私。

熱しやすく冷めやすい性格が幸いすれば(?)、この病気もそろそろ峠を越すところでしょう。ん~、でもねぇ・・・・・今回は冷めなさそうですよ。ほほほ・・・

 


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ダン・ブラウン [本・海外]

ダ・ヴィンチ・コードの人ですね。

  ↑ の前の作品『天使と悪魔』、一気に読み終わっちゃいました。

とても面白かったです。ダ・ヴィンチ・・・を読んだ方、そしてそれ面白いと感じた方に、おすすめします。

彼の作品はとてもお勉強になります。

まぁキリスト関係の陰謀方面のお勉強なので、あまり役に立たぬとは思いますが、ローマ観光の際の良いガイド本になりそうなので、(今の所予定は無いですが)活用したいと思ってます。あぁそれと最先端の科学方面のお勉強もできますねー、これ。

いいですよー。

昨日はマンガ本『月刊IKKI』の発売日でしたので、購入しました。

もちろん、原作・綾辻行人、絵・佐々木倫子 の『月館の殺人』を読むためです。月刊誌なので、なかなか話がすすまなくて、やきもきしちゃってます。こんなことなら、単行本にでもまとまってから読めばよかった。。。と後悔ぎみです。でもまぁ、徐々にストーリーも進んできたので、我慢がまん。発売日に買うと次までがとても長いんだよね~。あぁぁ・・・・・


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