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記憶の棘 [映画[2006]]

出演:ニコール・キッドマン、キャメロン・ブライト、ダニー・ヒューストン、ローレン・バコール、アリソン・エリオット他

監督:ジョナサン・グレイザー

原題:Birth                                2004年 アメリカ

最愛の夫を突然の事故で亡くして以来、ずっと心の整理がつけられなかった女性アナ。彼女は哀しみの淵から抜けられずにいたが、10年の歳月が流れ彼女の気持ちにも変化が。彼女のことを我慢強く待ち続けてくれたジョゼフと結婚することを決意したのだ。
ところが、過去にとらわれずに新たな人生を歩もうと決心した彼女の前に、突然『彼』は現れた。

自分はショーンの生まれかわりだと主張する10歳の少年ショーン(名前も同じ)だった。
彼は生まれかわりを証明しようと、次々に夫ショーンしかしらない思い出を語りだすが、最初はばかばかしくて相手にしてなかったアナも、ショーンの記憶に次第に心が揺れ始める。

あんなに辛い思いをして区切りをつけたのに、その途端目の前に夫ショーンの魂が現れた。
冷静になって考えろと諭す家族の忠告を無視し、彼女の心は少年ショーンの元へと・・・・・


なんといっても注目なのは、ミュータント系やサイキック系の作品に重宝されてるキャメロン・ブライト君でしょ~。
私個人的には、実写版のパタリロを是非っ!!って思うのですが。
この先も公開待機作が続いてますよね。等身大の普通の息子(と想像してるのですが・・)を演ずるであろう『サンキュー・スモーキング』や、これまた本領発揮系の『アダム』とか。待ち遠しいのは、ポール・ウォーカー主演の『Running Scared』・・・怖がる映画なの?キャメロン君は、怖がる方かしら?それとも怖がらす方??顔にインパクトがあるから、出る場面は少なくても、強烈に印象に残るんだよね~。

トムと別れてからのニコールって、とってもキラキラしてる気がするんですが。なんか作った顔っぽい表情も消えて自然体になってるし、いいですね~。
今回もベリーショート気味のスタイルとか、上流階級らしくおしゃれ~なお洋服を次々に着こなす彼女はかっこよい。何気なく首にぐるぐるとマフラーを巻くシーンも、と~ってもおっしゃれ~。


これ、観る前は生まれかわりがテーマのピュアなラブストーリーなのかな~って思ってたんですが・・・。
これ以後ネタバレ含んでるかも。というか、完璧ネタバレしちゃいそう・・・なので反転してます。

アナ(ニコール)の旦那ショーンが全然出てこないんですが(オープニングでスピーチの声は聴ける+雪に覆われたセントラル・パーク?をフードを目深にかぶってランニングする姿は映るが)、講演でのスピーチ内容からすると愛し合ってる2人っぽいのに、その後の展開がどうにもこうにも『え?本当なの??どっちの言い分が合ってるの?』てな迷宮に陥ります。
まぁ、どちら側(アナ&クララ)も『そういうふうに』感じ取ってたのでしょうが。

もしクララが言ってた事が真実ならば、ショーンはスピーチで大法螺を吹いてたってことになるけど・・・そういうものなのかなぁ。表面上は取り繕わなきゃいけない関係ならば、致し方なくそう言わざるを得ないのかもしれませんしね。
それに、アナという女性も、ちょっとエキセントリックで思い込みの激しいタイプに見えたし、アナの母も『ショーンを良く思ってなかった』と発言してるしね。
事実、クララが言ってるのが本当なのかも。

で、気になるのが、アナがその事実に気づいていたかいなかったかということ。
もし気づいていたならば相当したたかな女性ってことですし、もし気づいてなかったというならば、ある意味最高に幸せな女性だったのでしょうね。

それにしても、クララもクララだ。アン・ヘッシュが演じてるんですが、すごい。アナ以上にエキセントリックな役柄を演じきってた。愛人特有のどうしても自分のものにできなかったもどかしさと妻に対する憎しみを、短いシーンだけで演じきってたもん。だって、夫はショーンの親友なんだよ~。ショーンもショーンだけどさ。その夫クリフォードを演じてたのは、あのピーター・ストーメアだし。(一瞬、痩せたアンディ・ガルシアかと思った)
でもね、いつもの非人間的な雰囲気が全くなくなっていて、彼の持ち味が消されてるのにはがっくり。ピーターは、異常な行為を表情一つ変えずに淡々とこなしてなんぼでしょ!!次回作『ナチョ・リブレ』に期待しましょ。

結局少年ショーンが夫ショーンの魂を宿していたかというのはうやむやなのですが・・・
オープニングの夫ショーンの臨終~少年ショーンの誕生が繋がって描かれているため、どちらにでも解釈可能なんですよね~。
少年ショーンが仕入れた情報はクララが隠した手紙だけですが・・・・・それだけでショーンを演ずることが出来たのか否か・・・・・
最愛の人ならば、どんな形であれ(ゴキブリとか以外なら)再会したいと願うでしょうが・・・・・


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みやび

覚えてらっしゃいますか?みやびです(笑)

最近映画(の記事)から「かなり」遠ざかっていますが、それなりに観てはいるんです^^;
ニコールの「Birth」やっと公開してくれました・・・。
カンヌで公開されて問題になったやつですよね。
楽しみです。こちらでは12月公開なのでこれは記事をちゃんと書こうと思います。そしてTBしに伺います*^^*
by みやび (2006-11-21 20:16) 

まみりん

もちろん覚えておりますともっ!!(笑)
みやびさん、こんばんは~。
これって相当前の作品なんですね~。ネームバリューのあるニコールが出てるのにこんなに公開が遅れるっていうのは、どうしてなんでしょうね。タイムリーに観たいですよね。

これ、内容的にはイライラを溜めやすい系統なので、ニコールの着こなしなどを中心に楽しんだ方がいいかも?
by まみりん (2006-11-21 21:54) 

nyan

生まれ変わりの話ってかなり好きなので、みてみようかな^^
by nyan (2006-11-25 00:17) 

まみりん

nyanさん、こんばんは。niceありがとうございます。
生まれ変わり・・・、なんというか『運命の赤い糸』みたいなロマンティックな感じではなく、静かな水面の下はヘドロが渦巻いてた・・ってな感じなんですが・・・(笑)
でも、冬が似合う街ニューヨークも素敵ですし、ニコールの着こなしなども勉強になるので、視点をずらせばオッケーかも?
by まみりん (2006-11-25 01:37) 

ange

こんばんは~
10年間の思いがあの結末ではね~~。
確かにイライラする展開で、最後もよくわからなかったです~。
生まれ変わりってすごいピュアラブなトキメキがありますけど
年齢差がどうも。。危ないですね(笑)
ニコールを観に行くだけならありかも。
着こなしもベリーショートもとても素敵でしたね。
相変わらず内容がないのですが、TBさせて下さいね。
by ange (2006-11-26 22:30) 

まみりん

angeさん、おはようございます。nice&TBありがとうございます。
運命じゃなくて裏切りですもんね~(苦笑)ちょっと現実的すぎる設定でした~。
生まれ変わるとすると、やはり『0』からなんですね~。ということは、私達の歳が進むごとに『運命の人』との年齢差も広がっていくってことですよねぇ・・・ビミョウだ。男女逆ならいいけど、女性が年上(それもかなり)っていうのは、キツイですよね(笑)
でも、ほんとニコールは美しかったです。もう、、、それだけの為の作品でしょうか??
by まみりん (2006-11-28 05:20) 

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