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リトル・ランナー [映画[2006]]

出演:アダム・ブッチャー、キャンベル・スコット、ジェニファー・ティリー、ゴードン・ピンセント他

監督:マイケル・マッゴーワン

原題:SAINT RALPH                   2004年 カナダ


もっと最初っからシリアスなのかと思いましたが・・・・ラルフ少年面白すぎですっ!!

カナダのカソリック系私立学校に通う14歳のラルフは、本能の趣くまま行動する少年だった。カソリックの戒律を無視し、妄想を膨らまし・・・・・学園長にとっては目の上のたんこぶ。いつ放校処分になってもおかしくない状態でした。が、彼には父親が居ず(戦死しました)、母親も重い病気で入院中ということで、何かと苦労してるのです。特に唯一の保護者である母親が入院してる為、ラルフは何年も前に死んだお祖母さんが生きているふりをして、彼に保護者が居ないという事実が周囲に(特に学校に)洩れないように細心の注意を払っていた。

そんな中、お母さんの病状が急変する。医師から『奇跡でも起こらないかぎり、意識が戻るのは無理』と無情にも告げられるラルフ。来る日も来る日も、お母さんの意識を回復させるために、思いつく限りのことを試すラルフだったが、それでも一向に回復の兆しが見れない。

公共の場所で犯した失態(笑)により、クロスカントリー部に強制的に参加させられてたラルフは、コーチであるヒバート神父の一言に希望を見出す。それは、彼が何気なく放った一言『君達がボストン・マラソンで優勝したら、まさに奇跡だ』。その一言で、ラルフは目覚めてしまう。ボストン・マラソンで優勝できればママは助かるんだ!!と。あぁラルフ・・・

そして自己流のマラソン研究と実践の日々がはじまった。
そんな彼を茶化すクラスメイトや、奇跡という言葉に踊らされてるラルフを快く思わない校長など・・・・・超えなきゃならないハードルは、次から次に。

しかし、母の為にひたむきに頑張るラルフの周りで、小さな奇跡が起きはじめる。


最初は笑いっぱなし。そして中盤からは泣きっぱなし。ほんと忙しい作品です。

『HALLELUJAH(ハレルヤ)』がかかるんですよ。もうこの時点でダダーっと泣き(笑)。
空回りするラルフの行動が、面白すぎて・切なすぎて・・・・・

ヒバート神父を演ずるキャンベル・スコット。エミリー・ローズの検察官の役ですね。あの時はそれほど目立った感じはなかったのですが(当たり前です。エミリーが凄すぎましたから)、これはいい役ですよ。一度頂点に立ったけど、戦争やその他の影響から夢を断念して聖職に就いた男が、一人の煩悩だらけの少年に目覚めさせられるんですもん。

この校長が理解の幅の全く無い、了見の狭いたぬきじじいで(笑)もっとアクが強くても良かったかな?とか思いましたが、それではキリキリし過ぎちゃうのでこれでちょうど良かったのかな。彼も巧かった。

最後、お母さんに奇跡が起きたかどうかは、観てるものの想像に任せてあるんですが・・・・・結果がどうであれ、ラルフは前を向いて奇跡を追い続けていくのでしょうね。


Bunkamuraで上映されるミニシアター系の作品のパンフレットは、必ずシナリオが付いてますよね。映像で感動して、そしてその後文章で余韻を楽しめて・・・良いですねぇ。


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nyan

まみりんさん、こんばんにゃ~^^
タイトルだけみた時ね、もしかしてリトルダンサー(大好きな映画!)のパクリ的映画かと思ったけど、ちょっと読んでいくうちに、なんか面白そ~~って。
シナリオついてると嬉しいっていうの、とてもよくわかります。
今のパンフは、お金を返してほしいほど読むところがないものとかも案外多くて、私もシナリオついてるのは大賛成。

いい男関係の記録は、最近ないのですか(笑?
by nyan (2006-03-29 23:37) 

やっぱり号泣映画だったんですね。
私も絶対観ようと、前売券買ってあります! 
早く観に行かなきゃ。
キャンベル・スコットっていうと、私はどうしても
ジュリロバの『愛の選択』の白血病の青年、
としか思い出せませぬ。。。
by (2006-03-30 10:51) 

まみりん

nyanさん、おはようございます。niceありがとうございます~
そういわれてみれば・・・リトルダンサーをおもいっきしパクってる?(笑)
ダンサーにしてもランナーにしても、原題とは程遠い邦題・・・これはきっとダンサーを意識してのネーミングだったんでしょうね~(苦笑)
ラルフ少年がほんとバカすぎて、面白いんですよ~~。

いい男関係の記録・・・そう紹介してますねぇ(笑)。最近の傾向が、ちょっとクセモノ系に惹かれてるみたいで、オススメしても誰の共感も得られないというか・・・(笑)ははは・・・

おりょんさん、おはようございます。niceありがとうございます~
号泣・・・かなり『くる』と思うんですが・・・どうでしょう?ただ泣かせるだけじゃなくって、笑う所がふくまれちゃってるから余計に緩急がついちゃって(ヘンな表現~)。大笑いしてると不意を衝かれるというか。笑わせといてこの展開はちょっとズルいよ~~ってな感じです。
キャンベル・スコット、、、白血病の青年っ!!青年ですか~~。愛の選択、観てないです。ちょっとチェックしてみます!!
by まみりん (2006-03-31 06:39) 

ange

この記事読んでものすごく観たくなりましたが
5月下旬よりの予定になってます。
まあ、上映予定があるだけマシ。楽しみに待ってます♪
by ange (2006-03-31 19:58) 

まみりん

angeさん、こちらにもどうも。
5月下旬ですか~。待ちますねぇ。こちらと微妙にずれますよね。作品によっては、そちらが早い事もしばしばですし。(ミニシアター系は全国一斉公開は無理なんでしょうねぇ~仕方なしなのかなぁ。)
これ、最初は思いっきり笑えます。え?こんななの??とか思っちゃうんですが、ちゃーんとその後の展開で泣かしてくれます。(そのはず)
楽しんでくださいね~。
by まみりん (2006-03-31 23:54) 

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