きみに読む物語 [映画[2005]]
泣きました。泣いてしまいました。
泣かないぞー泣かないぞーって、気合入れて手をつねっていたのにもかかわらず。涙が頬をつたい落ちるのを、とめれませんでした。
最初の頃は、「なんなんだ?このわがままで自分勝手な女はっ!!」って感じで少々憤慨気味だったのですが、途中家族が出てきた辺りからもう・・・
読み聞かせてる男性との関係なんかも解ってきちゃって。
老人性の痴呆症で、医師からも何をしても無駄ですっていうような事を言われるのですが、あきらめずに自分と彼女の物語を、彼女自身が綴った物語を読んで聴かせるんです。もう、健気すぎです。
自分の大切な人との大切な思い出を失ってしまったら・・・自分が失うのもイヤですが、大切な人が思い出を忘れていくのを見ているのも辛いことですね。
この作品、やたらと「ちゅうちゅう」場面が多いです。感動作って聞いたのに、これは一体なんなの?と思ったのですが、裸の場面でも肝心な所は映さないという強いポリシーを感じたので、許す。
とにかく景色がきれいですよ。なんとなく鄙びた感じの湖とかがいい。そして、始まりも終わりも静かに流れていく、っていうのもいい。
彼女の婚約者、劇中で『ハンサム』とか言われてたのですが、そこは『?』マークでした。でも、、、、え?『サイクロプス』じゃぁないの~!!目になんか付けてた時(X-メン)はちょっぴしドキリッとしてしまった私ですが、素顔の彼は・・・
えー、なんか私ってばマスクモノに弱いの?
まぁそれは措いておいて。私も一度くらいは激しい恋に身をささげてみたいものです。そして、一生をかけて愛されたいです。(まぁ私にその資格があるかどうかは別にして)
でも、終わりは必ずやってくるんですよね。終わりがあるからこそ、今を生きることができるって言われればそうなのですが。幸せの途中で垣間見る『終わり』って、不吉なものでしかないですから。それを考えると胸が苦しくなります。