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ダージリン急行 [映画[2008]]

出演:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、アマラ・カラン他

監督:ウェス・アンダーソン

原題:THE DARJEELING LIMITED                       2007年 アメリカ


インド大陸を横断する列車にゆられながら綴られる、ゆるゆるロードムービー。

フランシス、ピーター、ジャックの3兄弟は、全く気が合わない。
父親の死去をきっかけに更に連絡を絶っていたが、長男のフランシスの気まぐれにより、兄弟の絆を固めるという名目の下、突然インドの地に集合をかけられた。
この3人はそれぞれの関係以上に、それぞれ別に様々な問題を抱えていた。
父親が死んだことにより、より長男であるという責任感に燃えながらも他人に対して居丈高な態度しかとれないフランシス。妻が妊娠中だが価値観の違いから離婚を考えているピーター。売れない作家のジャックは、最近恋人と別れたばかり。だが彼女への未練が断ち切れず、モヤモヤとした思いを抱えている。
そんな三人が、せまい客室に集い、ある目的地目指して旅が始まるが・・・・

この先ネタバレ有りです。

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ユルいです。

本編の前に、本編に関係あるんだか無いんだかのショートムービーがあって、それでジェイソン・シュワルツマンの相手役をしているのは、ナタリー・ポートマン(けっこう大胆なシーン有り!)。詳しくは語られていないものの、ジェイソン演ずる末っ子のジャックは、ナタリーに手ひどく振られたの??続く本編では傷心の旅ってことになってるみたいだし。。その精神状態をより際立たせる為のショートムービーだったのでしょうかねぇ??シーン的にもつながってるような箇所もあったし。(おしゃれな演出でしたねぇ)

それと、本編の始まりは列車に乗り遅れるビル・マーレイだし~。もうあの無表情な演技がたまらんっ!!

インドの列車というと・・・どうしても『衝突しやすい』という印象が強いのですが・・・・なんかよくニュースになってる気がするので。
それにしてもいいですよね。日本のように時間が来たらホーム側についてる扉が強制的に閉まってしまうといういような無粋なことしないもん。走って間に合えば乗って頂戴ね~ってな寛容さがとても良いです。(まぁね、新幹線とかすっごいスピードが売りだから危険だということもあるんでしょうが・・・)
線路上で迷子になるって設定も、もう最高に面白かったです。で、どこだかわからない砂漠に停車して必死に帰り道を探してるのですが、乗客は勝手に降りちゃうし、でも出発する時は容赦なく乗客を置き去りにして出発しちゃうし。もう最高です。

ロードムービーの定石としての、現地の人との(生死のかかわりのある)触れ合いが描かれてるのですが、少ないセリフでそれぞれの動きとかを追っているだけでしたが、感情が充分に伝わってよかったです。

鞄セットがとっても素敵でした~。ルイ・ヴィトンとマーク・ジェイコブス提供による一点ものらしいですが、とてもキュ~トっ♪
あんな鞄セットを持って、出来れば高級列車の旅とか船旅とか・・・してみたいですねぇ。えっと、できればオリエント急行でお願いします!

鞄のセットだけでなく、小道具が良い味出してるんですよね。
処方箋ナシで手に入れれる(チーフ・スチュワードさんの反応を見ると、きっと違法)劇薬をがぶ飲み&回し飲みしたり、いかにも!な毒々しい絵の描かれた箱入りの毒蛇とか。案の定、その毒蛇は逃げ出すし。フランシスの助手のブレンダンが作るラミネート加工されたメモ帳サイズの旅の日程表も、とても良かった~。ラミネーター欲しくなったもん。


ウェス・アンダーソン監督の作品、どれもこれもユルい作品が多いのですが、観終わった後にこう・・・考えさせられるというかなんというか、そういう作品が多いですよね。落ち込むってほどではないけど、これを観た後もちょ~っと考えちゃった。まぁその時の状態によるかもしれないけど、けっこう奥が深い描写とかが多いんですよね。沁みる系なんでしょうかねぇ。

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トチオ

本作って実は内容があって無いような作品なんですよね。これはアンダーソン独特のものかな。小物とか美術関係で際立ってるけど、結局そこが好きか嫌いかで本作が好きか嫌いかが分かれるんじゃないかな。個人的にはアンダーソン作品の雰囲気は好きなんだけど、良い映画かと言われるとちょっと躊躇しちゃうな(^^;)
最後のスローモーションで列車に乗り込むシーンとかの感じが私的には堪らんのですが(^^)
by トチオ (2008-04-30 00:58) 

まみりん

トチオさん、おはようございます。nice&TBありがとうございます。
内容・・・あらすじを語れっていわれても困ってしまう感じですよね。なんというか・・・淡々とした掴みどころの無い感じが持ち味ですしね~。
でも、特別派手なセリフや演出もなしに、結局それぞれの問題も解決しそうな感じで終わっていたし、ほんと不思議な作品です。
好きな人は好きな作品ですよね。抽象的なものが苦手な人は・・ダメかな?
最後のシーン、投げ捨てられる鞄が可哀相で(笑)でも丈夫なのでちょっとやそっとじゃ壊れないですけどね~。
by まみりん (2008-04-30 09:17) 

dharma

ウェス・アンダーソン監督の作品、好きです。
衣装や小物、凝ってますよね。
今回の鞄セットは圧巻ですね。あんな鞄セットを持って旅したいです。
by dharma (2008-04-30 13:17) 

まみりん

dharmaさん、こんばんは~。
鞄、いいですよね~。あのかちっとしたトランク、欲しいんですよね~。でもあれは荷物持ちの人が居る人向けなので・・・私には無理(笑)
小物も、フツーに見たらちょっとダサダサなサングラスやスカーフも、彼の作品の中で使われると、なんだかオサレ~に見えてしまう(笑)
色の使い方もいいですよね~。
by まみりん (2008-04-30 18:51) 

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