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ドア・イン・ザ・フロア [映画[2005]]

出演:キム・ベイシンガー、ジェフ・ブリッジス、ジョン・フォスター、エル・ファニング、ミミ・ロジャース他

監督:トッド・ウィリアムズ

原題:THE DOOR IN THE FLOOR              2004年 アメリカ

再生不可能なある家族に起こった、ひと夏の物語。子供への愛によって、家族は再生することが出来るのかどうか・・・・・

著名な児童文学作家のテッドは、妻のマリアンと4歳になる娘と共に、幸せに暮らしていた。家には家族の幸せな写真が溢れており、それぞれに物語が存在していた。
大きなお家に、広い庭・・・・彼等は恵まれた幸せな家族と思われているのだが、ある事故がきっかけになり、今にも崩れそうな脆い状態にいるのだった。
彼等夫婦は、大きな邸宅と街にある書斎兼住居を、一日交代で行き来するという変わった形で、別居をしていたのだった。

そのテッドは、数年前から公然とモデルである中年女性との情事に耽っており、それを知ってても何も言えない言わないマリアンは、更に心の暗闇の奥底に沈んでゆくのだった・・・・。

そんなテッドの元へ、夏休みの間だけ作家の見習いとして、助手がやってくる。
高校生である助手のエディは、若いだけあって、早速迎えにやってきたマリアンに一目で心奪われてしまう。そして、彼女の下着を持ち出して、一人妄想に耽るのであった・・・・が、それをマリアンに目撃されてしまうんですね~。

そんな中、自然と身体の関係を結んでしまうマリアンとエディだったが、ある晩その様子をルースに見られてしまう。自分は絶対に子供には見せたことがないとヘンに威張って怒りまくるテッド。彼等の関係は、目に見えて悪い方へと落ち込んでゆくのであった・・・・・

そして、アンバランスな上に更に重みが加わり、今にも沈没しそうなひと夏の航海が始まった・・・・・

 


 

ものすご~く不自然な『ぼかし』が入るんですよ~。あんな広範囲(!)にぼかしを入れるのなら、始めから角度を調整するとか、思い切り映してしまうか、どちらかにすればよかったのに・・・。

まぁとにかく、戻れないところまできてしまった壊れた女性を、静かに優しく深く演じてましたね~、、、キム・ベイシンガー。とっても難しい役どころですよ。娘にも心を開けなくて、抱きしめることも躊躇う役ですもん。凄かったです。

ジェフ・ブリッジスは・・・(笑)なんだか『濡れた老犬』みたいでした~。毛の長い種類ね(笑)犬種は・・・少なくとも精悍なハウンドやガンドック(狩猟犬)ではないですね(笑)セントバーナード??

ダコタ・ファニングの妹、エル・ファニング5歳??うわ~、すごい姉妹だ。
この娘も凄いです。存在感があります!!真っ白でかわゆ~いし、これからが楽しみですね。確かにお顔も似てます。プラス、妹の奔放さが加わって、更にかわいらしいです。

ものすごい役を、文字どおり体当たりで演じたジョン・フォスター。彼もすごかった~。彼のお兄さんは、パニッシャーやホステージのベン・フォスターね。私は兄のベンのほうが好きですが、ジョンもかっこよいですねぇ。こんな子に惚れられたら、キムも本望でしょうね~・・・って、現実じゃないって(笑)

この作品の題名は、劇中に出てくるテッドの児童書の題名です。
内容は・・・自分が生まれて良いのかわからない男の子と、彼に生まれてほしいかわからないお母さんの物語です。ザ・ドア・イン・ザ・フロア(床の上のドア)は、複雑に絡み合った自分達家族を反映してる作品なんですね。

この物語のその後を描いた作品が、『未亡人の一年』(ジョン・アーヴィング)なんですね。作家になり中年の坂も越えてしまったエディと、その他の人々のお話です。機会があったら、読んでみたいです。エディの純愛の行方も気になるし。

とにかく、ものすご~く濃い作品です。
家族は再生されないし。(おもいっきりネタバレ)
何もかもから逃げ出したくなる。もしもマリアンの立場だったら、そうなるかもね。


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